タグ別アーカイブ: 田端麻子

木村浩之個展、成田朱希・内藤瑶子による2人展、渡辺つぶら雑誌掲載などなど、人人会作家のお知らせ

7月〜8月にかけて開催される人人会作家の展示情報をご紹介します。暑い最中、湿度も高いと大変ですが、ぜひぜひご高覧下さいませ。


◉「ArtWork7  木村浩之 日本画展」

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  • 2018年7月19日(木)~7月25日(水)10:00~19:00 最終日は17:00閉場
  • 渋谷・東急本店8階美術ギャラリーにて(〒150-8019 東京都渋谷区道玄坂2-24-1TEL & FAX / 03-3477-3111)
    • (個展DMより)日本の国技相撲を題材にした絵画をはじめ、ユーモラスなテラコッタの力士像、そして美しい日本の風土を繊細なタッチで描いた風景画の数々を展示いたします。

渡辺つぶら「少々異端派なアートマガジン、ExtrART(エクストラート)」に掲載。

『ExtrART file17 』「説話的世界へようこそ」にて作品が掲載されています。「豊満な日本の神様たちが生き生きと演じる物語」と文章を志賀信夫さんが書いて下さっているそうです。

つぶらさんはWEBマガジン“Bonjour 50’s”アートギャラリー」コーナーに記事を執筆されていますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください!

ExtrART file.17 (FEATURE:説話的世界へようこそ)
アトリエサード (2018-06-25)
売り上げランキング: 155,409

 


◉パークホテル東京 ART colours Vol.26 「ー井の底ー 成田朱希×内藤瑶子 展」

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  • 2018611()-92()11:0020:00
  • パークホテル東京25F/31Fラウンジ(汐留)にて
    日本の四季をアートと共に楽しむ展示会ART coloursの第25弾として、成田朱希×内藤瑶子「井の底」展が開催されます。パークホテル東京のアーティスト・イン・ホテル プロジェクトでそれぞれ「芸者金魚」「鯉」という魚の名の客室を制作して人気を博している二人の作家によるコラボレーション展です。(パークホテルのウエブサイトより)

宿泊の方以外でも入れます。お気軽にお越しくださいませ。新橋駅から歩いてすぐ、共同通信ビルの25階からがパークホテルになります。


◉「第9回うちわと風鈴展」2018.7.4(水)~ 7.14(土)会期中無休

木村浩之、郡司 宏 、古茂田杏子、田端麻子、内藤瑶子、西川芳孝(敬称略)、また前回の人人展に参加してくださった宇里香菜さんなど沢山の人人関連作家が参加しています。

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ギャラリーアビアントにて(〒130-0001東京都墨田区吾妻橋1-23-30リバーピア吾妻橋1F


◉亀井三千代、馬籠伸郎ほか 第7回 座の会展『座2018』Avant-Garde

去年もご紹介した「座の会」。パンフレットの文章↑も素晴らしかったので、ご一読をおすすめします!

以下座の会WEBサイトより)座の会は、20代から70代の日本画・漆技法などの作家、現代美術系作家によるグループ展です。7/21(土)には美術評論家の野口玲一氏・藤田一人氏をお招きして出品作家と車座になりギャラリートークとオープニングパーティーを行います。

会期 : 7月21日(土)〜8月1日(水)
★7月26日(木)休館
会場 : O美術館 (JR線・りんかい線 大崎駅から1分、大崎ニューシティ2号館2階)
アクセスマップ : http://www.shinagawa-culture.or.jp/hp/page000001500/hpg000001414.htm
TEL : 03(3495)4040
時間 : 10:00〜18:30 (入館は18:00まで)
★最終日16:00まで

《イベント① : 7月21日(土)》
★13:30~15:30 ギャラリートーク (ゲスト 藤田一人・野口玲一氏氏を交え出品作家と車座トークを開催します。)
★16:00〜18:00 オープニングパーティー

《イベント② : 8月1日(水)》
★最終日にシークレットゲストを加えたゲリラトークを行う予定です!さて誰が来るのか?お楽しみに!


(記載のない場合、文責ないとう)

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「第42回人人展」終了しました。

2018年3月25日(木)~31日(水)東京都美術館・1階第4展示室にて行われた「第42回人人展」ならびに特別陳列「顔」、盛況のうちに終了いたしました。
会場まで足を運んで頂いたお客様、ご協力いただいた中村正義の美術館をはじめ、ご出資いただいたギャラリー・画廊の方々、作品をお貸しいただきました羽黒洞、その他関係者の方々にあらためて感謝申し上げます!

目録: 第42回人人目録(pdf)


人人展ダイジェスト

今回の特別陳列は「顔」。人人会の中心的な創設者でもある日本画家・中村正義の著書『創造は醜なり』に収録された「絵はすべて自画像」というエッセイからインスピレーションを受け企画されました。会場となった入り口メインブースには、中村正義と佐熊桂一郎らによる物故作品、出品者有志を合わせた33名による作品42点が展示されました。

 

(「顔」の展示会場の様子)

 

また図録では、パステルなどを使用した中村正義作品をキービジュアルに使用し、スピンオフ企画として出品者の大野、内藤によるエッセーを掲載、初日にはギャラリートークも催されました。

 

(ギャラリートークの様子。顔各出品者の話を聞きながら、お客様と共に「顔」の展示会場を廻りました。左から内藤瑶子、大野俊治、自作を解説する渡辺つぶら)

 

従来、人人展では追悼展や回顧展など、主に個人の業績に焦点をあてた特別陳列が企画されてきました。今回の「顔」は、その流れの中では新しい試みであり、先代の文章を読みながら各作家が考え、呼応していこうという「人人だからこそ」の企画でもありました。

出品作品は具象・抽象問わず、また平面から立体まで、それぞれ独特の技法や素材が用いられており、自画像、お面をモチーフにしたもの、解剖スケッチ、張り子、時間の経過や記録性を取り入れたもの……などなど、作家による多様な解釈が散見され、各作家の独自性が「顔」というモチーフを通して感じられる展示となりました。

🔷

中村正義の文章にある「絵はすべて自画像(のよう)になるのではないか?」という「自画像」は、文字通りの自分を描いた「自画像」 とは意味合いが異なる上、本企画のモチーフ自体は「顔」。さまざまなキーワードが錯綜する挑戦的なテーマだったと思います。

2018年「人人の顔」を感じていただけたなら幸いです。

来てくださったお客様やご協力いただいた皆さまのご意見ご感想を励みに、そして出品者同士の議論も糧にしながら、これからもチャレンジを続けますので、どうぞご期待くださいませ。


 

通常展示は、2人の新しいメンバー(呼びかけ会員)を加えた合計34人の出品者が、各人5m前後の壁面スペースに展示を展開しました。特別陳列、追悼展示の作品を含めると137点(シリーズ作品は1点と数える)の作品が集い、今年も賑やかな展開となりました。

 


小品展「小さな人人展」

今年も湯島の画廊・羽黒洞ご協力の上、小品展「小さな人人展」が開催され、また昨年に引き続き「人人句会」が行われました。

(皆さま楽しむことに夢中で記録写真がなく、掲載できないのが残念!だれかお持ちの方いらっしゃいましたら、是非ご一報くださいませ。)

(文責:人人会WEBサイト担当・内藤瑶子)


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田端麻子個展開催のお知らせ、あるくの从作家見聞記|No.9 田端麻子展「シーソー」

あるくの从作家見聞記<<前回の記事:あるくの从作家見聞記|No.8 内藤瑶子展「否考式(ひこうしき)」

ライターの山田歩さんによる「あるくの从作家見聞記」No.9、去年の秋に行われた田端さんの個展「シーソー」の記事です。もう年を越してしまい、現在はギャラリー枝香庵にて個展を開催中とのこと。今回の文章とあわせて、実際に展示を楽しんでいただけます!是非お出かけください。

◉田端 麻子展 2018年4月4日(水)-4月13日(金) 

11:30~19:00(日曜日、最終日は17:00まで)

会場:8F ギャラリー枝香庵にて( 104-0061 東京都中央区銀座3-3-12 銀座ビルディング8F

また「第42回人人展」も無事終了いたしました。改めて投稿する予定ではありますが、取り急ぎまでご協力下さった方々、そして来て頂いたお客様に感謝とお礼を申し上げます。

(文責 ないとう)

あるくの从作家見聞記9

◉田端麻子展「シーソー」
2017年10月21日~29日 Art Space水音(吉祥寺)

ーー

 吉祥寺駅に降りたのは何年ぶりだろう。随分前に井の頭公園側にある焼き鳥屋いせやで飲んだのが最後だったと記憶する。けれど誰と一緒だったか一人だったか覚えていない。人間というのは“忘れる”ようにできているのだろうか。

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田端麻子展「シーソー」2017年10月21日~29日 Art Space水音(吉祥寺)DM画像

今回は、井の頭公園内の池の七井橋を渡って玉光神社の階段を上がった所にあるArt Space水音で開かれている田端麻子展「シーソー」を観に出かけた。いろんな展覧会を企画している御子柴大三さんから案内状が届いたからだ。田端さんは从会の会員だし、面識はあったので雨の降る曇った空の下、池の畔をとぼとぼと歩いて出かけた。水音は閑静な住宅地にあって、階段を下りた地下にギャラリーがある。雨の日の昼下がりの水曜日だったからだろうか、お客は誰も居なくて、ぽつんと田端さんが会場に座っていた。無機質で清潔な室内に彼女の作品が展示されていて、何処か違った空間を訪れたような気分を感じた。御子柴さんが案内状に書いていた「何事もグローバル化する現代にあって日本人固有の心は何処へ?田端さんの作品を拝見する都度、そんなことを考える」というのが分るような気がした。彼女の作品は仄暗い色彩が特徴である。絵のタイトルは「家の中から雨をみている」「すべりだいをすべる」「すごく速く走りたい」「海へいくみち」「進化をしない」。ノスタルジーを感じると共に詩情が作品の底に流れているのを感じる。どこかムンクの絵に近い感覚を受ける。そして何気なく見落としていることに作品を観ていると気づかされる。

田端麻子展「シーソー」2017年10月21日~29日 Art Space水音(吉祥寺)展示風景

木製の小さな作品に描かれているのはシーソーに独り跨った少女。シーソーは傾いている。その後ろの壁面に展示されている絵には薄暗い赤い空の中に人間が描かれている。「これはどんな風景なんですか?」と尋ねたら、田端さんは「空気が暗く濁っていたようだった」とポツリと答えてくれた。「原発事故で放射能が漏れて大気が汚染されたよね。それを描いているんだ」と私は頷いた。御子柴さんは、案内状の中で「田端さんの表現は日本人のアイデンティティーを探る旅でもあるだろう。」とも書いていた。田端さんは、決して無口ではないが、多くを語らない。私は彼女の絵を観ながら、2011年3月11日に起きた東日本大震災のことを思い浮かべた。もう7年が経つのか、時が経つのは速い。そうして人はその出来事を過去のものとして忘れていっている。地震、津波、原発の爆発、火災によって3万人近い人が亡くなったこと。そして約10万人の人たちが住みなれた街を去り遠方に避難させられたことなど。あの惨事はなんだったのか。思い出すだけで身震いがする。 「人は何処から来て、何処へ行くのか」というゴーギャンの言葉を思い出す。今の私たちは、現在地が分らなくなっているのかもしれないと思う。何もかもが一瞬にして消え去る。あるいは崩壊してしまう。そんな時代で暮らしているのではないだろうか。田端さんの絵は「道に迷っている人たち」に語りかけてくるようであった。本当に私たちは、何処へ行こうとしているのだろう。画廊を出ると雨は止んでいたが、辺りは薄暗く、そのまま夜の闇の中へ消えていきたいと思った。

(山田歩)

次回もお楽しみに!

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「第42回人人展」開催のお知らせ

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  • 今年の人人展は、例年と場所・会期が変更となっております。ご注意ください。また、月曜日も開場しております。
  • 会期:2018.325日(日)~31日(土)
  • 時間:9301730入場17:00
  • 会場:東京都美術館・1階 第4展示室(上野公園内)(地図はこちら
    会期中無休最終日は14:30入場、15:00まで
  • 入場料:一般500円・学生300円
  • 主催:人人会
  • 図録:500円にて販売予定

特別陳列「顔」

今回、中村正義の著書『創造は醜なり』P10-P11“絵はすべて自画像”というエッセイから着想を得て、特別陳列「顔」という企画が立てられました。中村正義、佐熊桂一郎の作品と参加メンバーの有志も加わり、入口メインブースに「顔」をテーマに作品を陳列、展開いたします。人人創立者の本を読み考察し、後を継ぐメンバーがそれに呼応する、それは人人展でしか実現できない「場」であり、また初めての試みでもあります。

是非ご来場くださいませ。

また、本陳列にともない、人人展図録では中村によるエッセイ本文を紹介するほか、スピンオフ企画として人人会作家による論考も2本収録予定です。人人会関連書籍やバックナンバーとともに会場受付横で販売いたします。あわせてお楽しみいただけたら幸いです。

図録企画の主な内容

◆大野俊治 “face, visage, aspect”

感覚機能が集中する<顔>…<眼>は視覚を司り、<鼻>は嗅覚を司る。<耳>は聴覚を司り、<口>は呼吸や飲食といった生命維持活動にとって最も重要なパーツであり、会話というコミュニケーションに欠かせない役割も併せ持つ。<顔>の筋肉や動作によってつくりだされる<表情>は、他人から見た印象を決定づける。この<表情>は、意図的につくりだすこともできるが、感情と密接に繋がっていることから、完全にはコントロールできない。言語以外のコミュニケーションの主要手段である<表情>には、人間の人格や思想さえも滲み出ることがある。


◆内藤瑶子「『絵はすべて自画像』なのか :私に溶けゆく誰かの「顔」の新たなる鋳造について」

「絵はすべて自画像」か?ーーあまりにも表現主義的、心のリアリズムともとれる中村の文章をときほぐしながら、その問いに内包される個性表現と芸術との関わり合いを考えます。人人会において大きなテーマとされてきた個々の独立した創作活動と自由。これらの理想を担保する「個性」を漠然と賛美するのではなく、その複雑なありように目を向けたいと思います。


 

  • 関連イベント:ギャラリートーク3月25日 14:00〜 大野・内藤ほか
  • 場所:特別陳列会場・第展示室にて開催予定
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「第42回人人展」図録 (2018)

(なお、関連書籍はサンプルのご紹介のみとなっております。ご了承くださいませ。)

出品作家

綺朔ちいこ、猪瀬辰男、宇里香菜、太田真理子、大野俊治、大野泰雄、
岡田よしたか、奥津幸浩、小野なな、亀井三千代、木村浩之、久保俊寛、
郡司宏、古茂田杏子、高橋美子、竹内幸子、田端麻子、丹澤和美、
冨樫憲太郎、鳥居洋治 、内藤瑶子、成田朱希、西川芳孝、馬籠伸郎、
美濃瓢吾、箕輪千絵子、宮﨑 優、山川真太郎、山﨑克巳、山崎美佐子、
吉田佑子、米田昌功、LUNE、渡辺つぶら

同時開催:「小さな人人展」

毎年恒例の小品展も開催予定です。ぜひ本展とあわせてご覧ください!

  • 会期:2018.3月25日(日)~31日(土)※会期中無休
  • 時間:11001830  最終日は1500まで 
  • 会場:羽黒洞〒113-0034 東京都文京区湯島4-6-11 湯島ハイタウン2F

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鳥居洋治個展、大野泰雄個展、亀井三千代、成田朱希、西川芳孝による展示のお知らせ

人人会より、関連作家による10月の後半〜11月前半の展示のご紹介をさせていただきます(Part.2)。前回もいくつかお知らせしたのですが、さらなる展示情報がございます。一覧にいたしますが(定休日などそれぞれ違いますので、ご注意ください)前回の田端麻子個展、佐熊桂一郎・古茂田杏子二人展のお知らせもあわせてチェックしていただければと思います。

  • 🆕 田端麻子個展「シーソー」2017年10月21日(土)~10月29日(日)・ギャラリー水の音
  • 🆕 鳥居洋治個展「顔景展」2017 2017年10月28日(土)~11月5日(日)・ギャラリーAO
  • 🆕 大野泰雄個展 2017年11月5日(日)〜25日(土)・ギャラリーパスワールド
  • 🆕 亀井三千代成田朱希西川芳孝ほか「~現代作家70名が描く、つくる~吾輩の猫展」2017年11月7日(火)〜12月24日(日) ・佐藤美術館
  • 🆕 佐熊桂一郎古茂田杏子二人展「抒情の画家」2017年11月13日(月)〜25日(土) ・羽黒洞

◉鳥居洋治 個展「顔景展」2017

2017年10月28日(土)~11月5日(日)
12:00〜18:00 ※2日は休廊・最終日は17:00まで
ギャラリーAO(神戸市中央区山本通5-1-8 相楽園北門前 電話:078-341-5399)

久保俊寛さんが「顔面浴」なら、鳥居さんは「顔景」。顔というモチーフに多くの画家がとりつかれるのは、やはりそこに深みがあるからなのでしょう。初日オープニングでは、マスクダンサー・ラショウさんによるパフォーマンスも予定されているようです。


◉大野泰雄個展

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2017年11月5日(日)〜25日(土)
11:00〜18:00 ※火曜日・水曜日休廊
ギャラリーパスワールドにて

第11回(1985年)から人人展に出品、第17回(1991年)から会員として活動されている大野さん。第34回展では俳句を作品に持ち込もうとした経緯があったとのこと。今回の展示では、30年来の盟友・美濃瓢吾(人人会)も写句で参加した句集『へにやり』も出版・公開。またそれにともなって初日2時より、句集の出版を記念した「インド古楽器による演奏と俳句朗読ライブ」も催されているそう。ファンにはたまらない展示となるでしょう。


◉亀井三千代、成田朱希、西川芳孝ほか「~現代作家70名が描く、つくる~吾輩の猫展」

2017年11月7日(火)〜12月24日(日) 
10:00〜17:00
佐藤美術館にて(〒160-0015東京都新宿区大京町31-10)

  • 入場料:一般:600円 学生:400円 *中学生以下無料
  • 協賛 三菱ケミカル株式会社
  • 協力 パトロンプロジェクト、オフィスif、日経プラザ&サービス

パトロンプロジェクトプレスリリースより)猫ブームの話題が絶えない昨今、実は猫好きのアーティストも少なくない。活躍中のアーティスト70名による猫の傑作に囲まれて、猫好きからアート好きになる人々も増えそうな内容。11月18日には、若手アーティストを応援するパトロンプロジェクトイベントにて、出展作家を講師に迎えての猫を描くワークショップなど一般の方々がアーティストやアートに親しむ会も実施する。


(記載のない場合、文責ないとう)

 

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あるくの从作家見聞記|No.6 グループ展:郡司宏、古茂田杏子、田端麻子

あるくの从作家見聞記<<前回の記事:あるくの从作家見聞記|No.3 小野なな展 、No.4 林晃久展、No.5 古茂田杏子・佐藤草太 二人展あるくの从作家見聞記|No.1 亀井三千代展「絵空言」、No.2 渡辺つぶら展

ライターの山田歩さんによる「あるくの从作家見聞記」も3回目の更新となりました。今回は、7月中旬にギャラリー枝香庵にて開催された「昭和の面影」展のレポートを中心とした「私の中の昭和の記憶」というエッセーを送っていただきました。山下菊二に代表されるように、過去の人人展出品作家にも社会における支配関係や、権力の権威化、保守化を鋭く切り取ろうとする表現活動がみられました。それがあってこその今日の表現であることは、もちろん言うまでもありません。しかし、頭の中だけの理想や理念とはまたちがう、体感や手触りとしての「昭和」という表現もあるのでしょう。72回目の終戦記念日に感じ入る投稿となりました。(文責 ないとう)

あるくの从作家見聞記6

◉郡司宏、古茂田杏子、田端麻子
第8回「うちわと風鈴展」(ギャラリーアビアント)・7月5日~14日、第20回銅版画の会「四角い空」展(青木画廊3Fルフト)・7月7日~13日、「昭和の面影」展(ギャラリー枝香庵)・7月11日~18日 (2017年)

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私の中の昭和の記憶

昭和64年(1989)1月7日、昭和天皇が亡くなった。昭和終焉の日である。その当時、私は長崎県諫早市に住んでいてローカル紙の新聞記者だった。長崎新聞の政治部キャップのF氏が3年前、諫早市に特化した新聞を創刊することになり、私は誘われて記者となった。タブロイド判16ページに二人で記事を書き、手作業でレイアウト、編集して制作していた。F氏が政治、社会面を私が文化、生活、スポーツ面などを担当した。諫早タイムズという新聞の名前から私は、小さな町を歩いていると、”タイムズさん“と親しみを籠められて町の人々から呼ばれていた。そんな折、昭和天皇が亡くなり、紙面の扱い方で私はF氏と口論になり、退社した。F氏は全ページ天皇特集でいくと言ったが、私は反対であった。そういう特集は大新聞や雑誌で行えばよいと思ったし、そもそも天皇制に疑問を持っていたからである。天皇制というものは神輿のようなものであると思っていた。その時代の人たちが担ぐままに担がれるものだったのではないか。「政治的作品」としか私は思っていなかった。

昭和20年(1945)8月15日に太平洋戦争は終わった。写真家の濱谷浩は天皇の肉声によるラジオから流れた玉音放送を聴くなり、部屋から外に出て、真天上の太陽に向かってシャッターを切った。新潟県高田市で暮らしていた時に撮影した名作(終戦の日の太陽)。日章旗が反転したような印象深い写真だ。「風がなく、草も木も動かずぐったり生気を失い、空には雲ひとつなく、ただ宙天に昭和20年8月15日の太陽がギラギラと輝いていた。」と回想記『潜像残像』に書いている。もうそれから72年が経つ。

私は昭和26年に生まれた。まだ日本がアメリカの占領下にあった時である。郡司宏さんはその翌年、昭和27年に東大病院で生まれている(東大卒より凄い!)。日本がアメリカから独立した年。しかし沖縄は占領下のままであった。古茂田杏子さんは、戦後に生まれただろうが、いつも若くて魅力的(サービスかな?)。田端麻子さんは、1996年(平成7年)に多摩美術大学を卒業しているから昭和の後半に生まれているのだろう。若い画家さんだ。この3人が「うちわと風鈴」展と「昭和の面影」展に出品していた。銅版画の会「四角い空」展は古茂田さんが主宰する銅版画教室の画家さんたちとの展覧会。この3つの展覧会に共通するのは“昭和の風情”である。いずれも郷愁や過去の記憶の懐かしさと痛みがある。「昭和の面影」展を企画した御子柴大三氏は「昭和の古き良き時代をそれぞれの画家さんたちに記憶を辿ってもらい自由に描いて欲しかった。私の昭和の面影は哀切と悼みかも知れない」と語る。若くして亡くなった画家、長谷川利行や松本竣介のことが眼に浮ぶのだろう。展覧会場となったギャラリー枝香庵は銀座3丁目、銀座ビルディング8Fにある。7Fまでエレベーターで上がり、8Fまで階段を上がる、途中に小部屋があり、作品が展示され、また階段を上がると小部屋の展示室がある。まるでエッシャーの絵にように水が上からも下からも流れている光景を思い出す。

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「昭和の面影」展(ギャラリー枝香庵)展示風景・7月11日~18日 (2017年)

ちなみに「昭和の面影」展では古茂田さんの作品は「Give me chocolate」と「星の流れに」。郡司宏さんは東京大空襲を描いた「1945年3月10日」と「鉄(クロガネ)」。田端麻子さんは「がまんをします」と「畳のある家」。それらには天皇とは関係のない庶民の哀感が漂っている。古茂田さんの「こんな女に誰がしたぁ~」の唄声が聞こえ、田端さんが「がまんしなさい」と堪えているような気がする(苦笑)。昭和21年1月1日に昭和天皇は「人間宣言」と呼ばれる詔勅を発した。それまで「御真影」だった天皇が国民の前に姿を現したのである。いまでも行われる天皇主宰の園遊会が戦後最初にあったのは昭和28年(1953)、その頃はまだテレビが国民に普及していなかったが、昭和34年(1959)に皇太子明仁(今上天皇)と美智子妃(現皇后)の結婚パレードが行われ、一気にテレビが普及した。テレビで放映される園遊会で昭和天皇はよく出席者たちに話しかけ、相手の答えを聞くと「あっ、そう」と答えていた。いつしか昭和天皇の代名詞は「あっ、そう」になっていた。評論家の松本健一は『昭和天皇伝説』の中で、アメリカのラスベガスでのディナーショーで日本人歌手・朱里エイコが「Ah,So!」という曲を歌っているのをラジオで聴いたと書いている。朱里エイコが英語で何かセリフを言うたびに聴衆が一緒に「Ah,So!」と合唱していたとのこと。私もどんな歌なのか聴いてみたくなった。皇室の大衆化はいまも続いている。

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田端麻子作品「昭和の面影」展(ギャラリー枝香庵)・7月11日~18日 (2017年)

今回、「昭和の面影」の出品作家たちのほとんどの画家は、戦後に生まれ、民主主義の時代の中で画家の道を歩んできた人たちばかりだろう。戦争の記憶は持っていないはずである。しかし、今の時代を生きながらも何かしらの戦争の記憶がそれぞれの人たちに受け継がれているに違いない。私はDNAの遺伝子により性格や体格など遺伝しているだけでなく記憶も遺伝していると考えている。私たちの父母や祖父祖母、さらには遠い祖先たちが見聞し、体験したものが、いまも連綿と遺伝子として私たちに記憶されていると思う。デジャヴィ(既視感)と呼ばれる現象はその事で説明できるのではないだろうか。今は平成の時代だが、多くの人たちの心の中に昭和の面影が記憶としてゆらゆらと蠢いている。いつの時代も遠くにはない、いつも私たちに寄り添い近くにあるのだ。

過去も現在も未来もぐるぐると渦を巻きながら記憶の輪をつくっている。(山田歩)

次回もお楽しみに!

あるくの从作家見聞記|No.6 グループ展:郡司宏、古茂田杏子、田端麻子 はコメントを受け付けていません。

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