タグ別アーカイブ: 内藤瑶子

米田昌功・内藤瑶子による個展、その他人人会作家のお知らせ

10月〜11月にかけて開催される人人会作家の展示情報をご紹介します。少々更新が遅れております。終了間近のものもありますが、アーカイブも兼ねて記載させていただきます。


◉「米田昌功展 -祈録- 」

  • 2018年9月22日(土)~30日(日)10:00~17:00  休館日は26
  • 会場:ギャラリー隠れ里にて(〒969-0022福島県喜多方市熊倉町雄国字隠里丁)
  • 日本画作品は、米田さんの作品にとって脊椎のような位置づけであり、「紆余曲折や試行錯誤にもぶれない私の芯が感じ取った祈りの記録」(個展DMより)。素敵な展示となることでしょう!

米田昌功さんが運営する「ばーと◎とやま」企画

米田さんが、長年お仲間と共に運営されてきたNPOを拠点として開所した「富山県障害者芸術活動支援センター ばーと◎とやま」によるアートイベントが開催されるそうです。個展とあわせてご紹介いたします。

1536213584.jpg

  • 2018年11月10日(土)~18日(日)
  • 会場:富山県民会館分館、薬種商の館・金岡邸にて(〒930-0992 富山県富山市新庄町1丁目5−24)
  • 10日(土)午後には画家・木下晋さんと米田さんによるトークショー「生の芸術 命の芸術」が催されるそうです。

詳しい情報は、ばーと◎とやまのサイト、またはアートNPO工房COCOPELLIサイトなどにアップされる情報をチェックいただければと思います。


◉内藤瑶子展

2018t-box2-4cw

  • 2018年10月15日(月)〜27日(土)
  • 11:00〜19:00土曜日は16:00まで 日曜休廊
  • DM作品〈夜の雨を見る〉、映像作品〈More than Life〉などの新作に加えて、一部旧作も織り交ぜつつ展示する予定です。油彩・顔彩によるペインティング、近年取り組んでいるモノタイプやコラグラフ、木版リトグラフといった版表現 など、多種多様な素材・メディアによって作品となった、謎の視覚探訪録を楽しんでいただけたら幸いです。初日はお酒を飲みつつ在廊予定です。(ないとう)
  • 会場:東京・八重洲 T-BOX 

土曜日の営業時間が短いことと、日曜日が休廊です。毎年間違えてしまう方がいらっしゃいますので、ご注意くださいませ。ご来場お待ちしております!


◉亀井三千代さんが講師を担当されている水彩画教室の展覧会

42555310_2228400220535743_2142493183764856832_o

  • 「第1回波露の会 -はろのかい- 亀井三千代水彩画教室作品展」
  • 2018年10月8日(月祝)~10月13日(土)
  • 会期中無休 11:00-18:30
  • ★最終日16:00まで
  • 会場:羽黒洞

いつも人人会の小品展を開催してくださっている羽黒洞が会場になっています。お近くに起こしの際はぜひのぞいてみてくださいませ。


(記載のない場合、文責ないとう)

米田昌功・内藤瑶子による個展、その他人人会作家のお知らせ はコメントを受け付けていません。

カテゴリー: 人人会ほっとにゅ〜す, 人人会関連作家の活動紹介, 会からのお知らせ

木村浩之個展、成田朱希・内藤瑶子による2人展、渡辺つぶら雑誌掲載などなど、人人会作家のお知らせ

7月〜8月にかけて開催される人人会作家の展示情報をご紹介します。暑い最中、湿度も高いと大変ですが、ぜひぜひご高覧下さいませ。


◉「ArtWork7  木村浩之 日本画展」

36937014_1611883008937439_8033397793550761984_n

  • 2018年7月19日(木)~7月25日(水)10:00~19:00 最終日は17:00閉場
  • 渋谷・東急本店8階美術ギャラリーにて(〒150-8019 東京都渋谷区道玄坂2-24-1TEL & FAX / 03-3477-3111)
    • (個展DMより)日本の国技相撲を題材にした絵画をはじめ、ユーモラスなテラコッタの力士像、そして美しい日本の風土を繊細なタッチで描いた風景画の数々を展示いたします。

渡辺つぶら「少々異端派なアートマガジン、ExtrART(エクストラート)」に掲載。

『ExtrART file17 』「説話的世界へようこそ」にて作品が掲載されています。「豊満な日本の神様たちが生き生きと演じる物語」と文章を志賀信夫さんが書いて下さっているそうです。

つぶらさんはWEBマガジン“Bonjour 50’s”アートギャラリー」コーナーに記事を執筆されていますので、ぜひこちらもあわせてご覧ください!

ExtrART file.17 (FEATURE:説話的世界へようこそ)
アトリエサード (2018-06-25)
売り上げランキング: 155,409

 


◉パークホテル東京 ART colours Vol.26 「ー井の底ー 成田朱希×内藤瑶子 展」

vol24_l (1)

  • 2018611()-92()11:0020:00
  • パークホテル東京25F/31Fラウンジ(汐留)にて
    日本の四季をアートと共に楽しむ展示会ART coloursの第25弾として、成田朱希×内藤瑶子「井の底」展が開催されます。パークホテル東京のアーティスト・イン・ホテル プロジェクトでそれぞれ「芸者金魚」「鯉」という魚の名の客室を制作して人気を博している二人の作家によるコラボレーション展です。(パークホテルのウエブサイトより)

宿泊の方以外でも入れます。お気軽にお越しくださいませ。新橋駅から歩いてすぐ、共同通信ビルの25階からがパークホテルになります。


◉「第9回うちわと風鈴展」2018.7.4(水)~ 7.14(土)会期中無休

木村浩之、郡司 宏 、古茂田杏子、田端麻子、内藤瑶子、西川芳孝(敬称略)、また前回の人人展に参加してくださった宇里香菜さんなど沢山の人人関連作家が参加しています。

うちわ

ギャラリーアビアントにて(〒130-0001東京都墨田区吾妻橋1-23-30リバーピア吾妻橋1F


◉亀井三千代、馬籠伸郎ほか 第7回 座の会展『座2018』Avant-Garde

去年もご紹介した「座の会」。パンフレットの文章↑も素晴らしかったので、ご一読をおすすめします!

以下座の会WEBサイトより)座の会は、20代から70代の日本画・漆技法などの作家、現代美術系作家によるグループ展です。7/21(土)には美術評論家の野口玲一氏・藤田一人氏をお招きして出品作家と車座になりギャラリートークとオープニングパーティーを行います。

会期 : 7月21日(土)〜8月1日(水)
★7月26日(木)休館
会場 : O美術館 (JR線・りんかい線 大崎駅から1分、大崎ニューシティ2号館2階)
アクセスマップ : http://www.shinagawa-culture.or.jp/hp/page000001500/hpg000001414.htm
TEL : 03(3495)4040
時間 : 10:00〜18:30 (入館は18:00まで)
★最終日16:00まで

《イベント① : 7月21日(土)》
★13:30~15:30 ギャラリートーク (ゲスト 藤田一人・野口玲一氏氏を交え出品作家と車座トークを開催します。)
★16:00〜18:00 オープニングパーティー

《イベント② : 8月1日(水)》
★最終日にシークレットゲストを加えたゲリラトークを行う予定です!さて誰が来るのか?お楽しみに!


(記載のない場合、文責ないとう)

木村浩之個展、成田朱希・内藤瑶子による2人展、渡辺つぶら雑誌掲載などなど、人人会作家のお知らせ はコメントを受け付けていません。

カテゴリー: 人人会ほっとにゅ〜す, 人人会関連作家の活動紹介

「第42回人人展」終了しました。

2018年3月25日(木)~31日(水)東京都美術館・1階第4展示室にて行われた「第42回人人展」ならびに特別陳列「顔」、盛況のうちに終了いたしました。
会場まで足を運んで頂いたお客様、ご協力いただいた中村正義の美術館をはじめ、ご出資いただいたギャラリー・画廊の方々、作品をお貸しいただきました羽黒洞、その他関係者の方々にあらためて感謝申し上げます!

目録: 第42回人人目録(pdf)


人人展ダイジェスト

今回の特別陳列は「顔」。人人会の中心的な創設者でもある日本画家・中村正義の著書『創造は醜なり』に収録された「絵はすべて自画像」というエッセイからインスピレーションを受け企画されました。会場となった入り口メインブースには、中村正義と佐熊桂一郎らによる物故作品、出品者有志を合わせた33名による作品42点が展示されました。

 

(「顔」の展示会場の様子)

 

また図録では、パステルなどを使用した中村正義作品をキービジュアルに使用し、スピンオフ企画として出品者の大野、内藤によるエッセーを掲載、初日にはギャラリートークも催されました。

 

(ギャラリートークの様子。顔各出品者の話を聞きながら、お客様と共に「顔」の展示会場を廻りました。左から内藤瑶子、大野俊治、自作を解説する渡辺つぶら)

 

従来、人人展では追悼展や回顧展など、主に個人の業績に焦点をあてた特別陳列が企画されてきました。今回の「顔」は、その流れの中では新しい試みであり、先代の文章を読みながら各作家が考え、呼応していこうという「人人だからこそ」の企画でもありました。

出品作品は具象・抽象問わず、また平面から立体まで、それぞれ独特の技法や素材が用いられており、自画像、お面をモチーフにしたもの、解剖スケッチ、張り子、時間の経過や記録性を取り入れたもの……などなど、作家による多様な解釈が散見され、各作家の独自性が「顔」というモチーフを通して感じられる展示となりました。

🔷

中村正義の文章にある「絵はすべて自画像(のよう)になるのではないか?」という「自画像」は、文字通りの自分を描いた「自画像」 とは意味合いが異なる上、本企画のモチーフ自体は「顔」。さまざまなキーワードが錯綜する挑戦的なテーマだったと思います。

2018年「人人の顔」を感じていただけたなら幸いです。

来てくださったお客様やご協力いただいた皆さまのご意見ご感想を励みに、そして出品者同士の議論も糧にしながら、これからもチャレンジを続けますので、どうぞご期待くださいませ。


 

通常展示は、2人の新しいメンバー(呼びかけ会員)を加えた合計34人の出品者が、各人5m前後の壁面スペースに展示を展開しました。特別陳列、追悼展示の作品を含めると137点(シリーズ作品は1点と数える)の作品が集い、今年も賑やかな展開となりました。

 


小品展「小さな人人展」

今年も湯島の画廊・羽黒洞ご協力の上、小品展「小さな人人展」が開催され、また昨年に引き続き「人人句会」が行われました。

(皆さま楽しむことに夢中で記録写真がなく、掲載できないのが残念!だれかお持ちの方いらっしゃいましたら、是非ご一報くださいませ。)

(文責:人人会WEBサイト担当・内藤瑶子)


「第42回人人展」終了しました。 はコメントを受け付けていません。

カテゴリー: 人人展セルフレビュー, 人人展情報アーカイブ

「第42回人人展」開催のお知らせ

hitohito2018banner-wordpress

  • 今年の人人展は、例年と場所・会期が変更となっております。ご注意ください。また、月曜日も開場しております。
  • 会期:2018.325日(日)~31日(土)
  • 時間:9301730入場17:00
  • 会場:東京都美術館・1階 第4展示室(上野公園内)(地図はこちら
    会期中無休最終日は14:30入場、15:00まで
  • 入場料:一般500円・学生300円
  • 主催:人人会
  • 図録:500円にて販売予定

特別陳列「顔」

今回、中村正義の著書『創造は醜なり』P10-P11“絵はすべて自画像”というエッセイから着想を得て、特別陳列「顔」という企画が立てられました。中村正義、佐熊桂一郎の作品と参加メンバーの有志も加わり、入口メインブースに「顔」をテーマに作品を陳列、展開いたします。人人創立者の本を読み考察し、後を継ぐメンバーがそれに呼応する、それは人人展でしか実現できない「場」であり、また初めての試みでもあります。

是非ご来場くださいませ。

また、本陳列にともない、人人展図録では中村によるエッセイ本文を紹介するほか、スピンオフ企画として人人会作家による論考も2本収録予定です。人人会関連書籍やバックナンバーとともに会場受付横で販売いたします。あわせてお楽しみいただけたら幸いです。

図録企画の主な内容

◆大野俊治 “face, visage, aspect”

感覚機能が集中する<顔>…<眼>は視覚を司り、<鼻>は嗅覚を司る。<耳>は聴覚を司り、<口>は呼吸や飲食といった生命維持活動にとって最も重要なパーツであり、会話というコミュニケーションに欠かせない役割も併せ持つ。<顔>の筋肉や動作によってつくりだされる<表情>は、他人から見た印象を決定づける。この<表情>は、意図的につくりだすこともできるが、感情と密接に繋がっていることから、完全にはコントロールできない。言語以外のコミュニケーションの主要手段である<表情>には、人間の人格や思想さえも滲み出ることがある。


◆内藤瑶子「『絵はすべて自画像』なのか :私に溶けゆく誰かの「顔」の新たなる鋳造について」

「絵はすべて自画像」か?ーーあまりにも表現主義的、心のリアリズムともとれる中村の文章をときほぐしながら、その問いに内包される個性表現と芸術との関わり合いを考えます。人人会において大きなテーマとされてきた個々の独立した創作活動と自由。これらの理想を担保する「個性」を漠然と賛美するのではなく、その複雑なありように目を向けたいと思います。


 

  • 関連イベント:ギャラリートーク3月25日 14:00〜 大野・内藤ほか
  • 場所:特別陳列会場・第展示室にて開催予定
hitohito42-2018

「第42回人人展」図録 (2018)

(なお、関連書籍はサンプルのご紹介のみとなっております。ご了承くださいませ。)

出品作家

綺朔ちいこ、猪瀬辰男、宇里香菜、太田真理子、大野俊治、大野泰雄、
岡田よしたか、奥津幸浩、小野なな、亀井三千代、木村浩之、久保俊寛、
郡司宏、古茂田杏子、高橋美子、竹内幸子、田端麻子、丹澤和美、
冨樫憲太郎、鳥居洋治 、内藤瑶子、成田朱希、西川芳孝、馬籠伸郎、
美濃瓢吾、箕輪千絵子、宮﨑 優、山川真太郎、山﨑克巳、山崎美佐子、
吉田佑子、米田昌功、LUNE、渡辺つぶら

同時開催:「小さな人人展」

毎年恒例の小品展も開催予定です。ぜひ本展とあわせてご覧ください!

  • 会期:2018.3月25日(日)~31日(土)※会期中無休
  • 時間:11001830  最終日は1500まで 
  • 会場:羽黒洞〒113-0034 東京都文京区湯島4-6-11 湯島ハイタウン2F

「第42回人人展」開催のお知らせ はコメントを受け付けていません。

カテゴリー: 人人展情報アーカイブ, 人人会ほっとにゅ〜す, 会からのお知らせ

あるくの从作家見聞記|No.8 内藤瑶子展「否考式(ひこうしき)」

あるくの从作家見聞記<<前回の記事:あるくの从作家見聞記|No.7 久保俊寛「私の中の面々」(呉・広島・交遊録・第3章)

ライターの山田歩さんによる「あるくの从作家見聞記」もNo.8となりました。今回は、10月中旬に京橋のギャラリーT-BOXにて開催された内藤瑶子展の見聞記送っていただきました。ちなみに、恐縮ながらこの内藤とはこの人人会サイト設営と更新を行なっている私のこと。このような場を設けてくださる人人会と山田さんに心より感謝を申し上げます。(文責 ないとう)

あるくの从作家見聞記7

◉内藤瑶子新作展 ―もう何も考えたくない―『否考式』
10月16日~21日(2017年) 東京・八重洲 T-BOX

ーー

ピカソの「一枚の傑作を描くよりも、その画家が何者であるかということが重要である」という言葉を思い浮かべながら、内藤瑶子の作品を観ていると、彼女の描く作品よりも彼女は何者だろうかというのが気になってしようがない。これまで彼女の作品をいくつか観てきたが、それぞれ違った表現で描かれていて、どの作品を論じれば良いのか分らない。なんとも不可思議な作家である。今回、T-BOXで開かれた「-もう何も考えたくない-『否考式』」と題された新作展の案内状に「でも、何も考えないのも意外に難しい。志向性と偶然とがぶつかりつつあらわれてくる作品画面に、ただただ首をかしげるばかりです」と書いている。

IMG_0156

内藤瑶子展 ―もう何も考えたくない―『否考式』(東京・八重洲 T-BOX)展示風景・10月16日~21日(2017年)

彼女は通信大学で哲学を学んでいる。20世紀初頭のヨーロッパにおける表現主義運動に興味を持ち、その思想的マニフェストともされる著作『現代文化の葛藤』とその著者ゲオルグ・ジンメルの「生の哲学」をテーマとして卒業論文を執筆。ジンメルの表現主義に対する分析を、文化論に焦点をあて解読している。序論によれば、ジンメルは自己を超越し続け、かつ自己同一性と他者との間を揺れ動く「生」概念を通して導き出される個人主体と人間の相互作用から生み出される文化という静的な形式について弁証法的な構造分析をしているとする。彼女によると、ジンメルの本質は、拡大したり収縮したりするアンヴィヴァレンツ性にある。形而上的な展開になるのに個別の事象と実証が残っていて、むしろ「生」よりも実証的な分析に関心がある(ように見える)という。「我々は自分ひとりでは『自分』でいられない、誰かに認識してもらって初めて何者かになれる。他人に自分を表明することで、初めて存在がかなう」ということだろう。それは我々が、「存在」するために、何かを描き、書いたりして「自分」を表明しようとしているものだろうか。それは「生きる」ということに繋がっていくものなのだろうか。

私は、時々、「生きたい」とか「死にたい」とか思いながら悩む。どちらでもない自分を見出そうと思考停止を試みるが上手くいかない。スペイン語のnada y nadaの「何もなくて何もない」という状態にならないかと頭の中で考える。そうして考えてもしようがないと思う。また別な時には、フランス語の「デペイズマン」(depaysement)というシュルレアリスムの用語を思い出す。「故郷や住み慣れた土地、さらにはその拡張としての日常的で安定した環境を、見慣れない、不安定な場面に変貌させる表象(行為)」を意味している。あのロートレアモン「マルドロールの歌」に出てくる「ミシンと雨傘の手術台の上での偶然の出会い」が、そのコンセプトとしては良い例だろう。「デぺイズマン」の訳語は「異境化」とされているが、いまひとつしっくりこない。無意識という人間精神の未知の領域の探求がシュルレアリスムの基になっているとしたら、「異境化」でも良いと思うが、私は「日常の寓意性」を考える。「日常」「非日常」と区別するのではなく、「日常」そのものが常に不安定なもののように思う。突然の侵入者が忍び寄ってくるかも知れないし、破壊されるものかも知れない。内藤瑶子がいう「志向性と偶然とがぶつかりつつ」に対しての私の見解は、この「日常」というどうしようもない厄介さである。考えようと考えまいと歴然として不安定だ。表現することが自分の存在を証明するものなのか私には分らない。ただそこにゆらゆらと佇んでいるだけのようにしか思えないのだ。

kuroneko

出品作「kuroneko(blackcat) crisis」版画紙にコラグラフ、モノプリント、手彩色、2017

内藤さんのジンメルに関する論文を読み、「生の哲学」に触れると、改めて「存在すること」「表現すること」の意味を知り「生」について考えさせられる。それで彼女の作品や彼女が何者であるかにも興味を持つ。彼女が高校を中退後、独学で絵を描きはじめたと知り興味を抱いていた。油画・日本画材、各種版画技法で制作される作品を観るにつけ魅了されていく。从会のホームページの作成、更新も行うなど多才だ。それでインターネットで彼女を検索すると、まっ先に現れてくる彼女の画像は洋式便器から飛び出してくる姿にはびっくりする。もちろん彼女の作品画像も観ることができる。それは多種多彩。16歳の時の「風景」という油彩から現在のコラグラフによる作品まで、変幻自在なのだ。一体、何者だと思わざるを得ない。彼女は一枚の傑作を描くつもりはないのではないかと確信する。彼女の作品に魅了された一人に「神戸わたくし美術館」の三浦徹氏がいる。三浦氏は「内藤瑶子の世界」と題されたリーフレットで内藤瑶子を「描いてきたからこそ作家は生き続けてこれたのではないか?作品の中には作家の生命(いのち)が刻み込まれている」としている。内藤瑶子が絵を描く一方でジンメルの「生の哲学」に関心を持ったのをいち早く見抜いているように思う。彼女は1985年生まれだから、現在は30代だ。子育て中の身だが、作品も彼女自身も若々しく自由奔放である。彼女のおかげで私も過去に読んだ哲学の本や小説を思い出した。そして、たとえ黙って佇んでいるだけでもこの世に存在し、何かを表明しようとしているのではないかと思うようになった。のっぺらぼうの顔にうっすらと色彩が現われてきているように感じている。

(山田歩)

なお、この記事にて取り上げてくださった私の表現主義に関する文章と、それに関連した物事などを私のブログにアップさせていただいていますので、興味がある方はぜひ。

次回もお楽しみに!

あるくの从作家見聞記|No.8 内藤瑶子展「否考式(ひこうしき)」 はコメントを受け付けていません。

カテゴリー: あるくの人人作家見聞記, 人人会ほっとにゅ〜す

田端麻子個展、佐熊桂一郎・古茂田杏子二人展のお知らせ

人人会より、関連作家による10月の後半〜11月前半の展示のご紹介をさせていただきます。田端麻子さんの個展『シーソー』は、現在開催中!〜10月29(日)まで、ご注意ください。羽黒洞では人人会創立メンバー佐熊桂一郎(平成18年没)と現会員である古茂田杏子による展示が開催予定。人人会にとってはこの上ない企画! 恐ろしいほど独特の世界に迫る展示となることでしょう。

特に最近、佐熊桂一郎の画業への取り組み方や生活ぶりへの関心がちらほら聞かれます。画風があまりブレず、毎日決まった時間に淡々と絵を描き続けたことでも知られています。


◉田端麻子個展『シーソー』

o0842059514033258230o0392024514033258401

2017年10月21日(土)~10月29日(日)
11:00〜18:00
〒1810001東京都三鷹市井の頭4-3-17 B1  TEL・FAX: 0422-26-7507

 ギャラリーのブログによれば、「武蔵野の森の中、静寂な空間」とあります。田端さんの世界にゆっくり浸れる空間となっていることでしょう。


◉佐熊桂一郎・古茂田杏子二人展『抒情の画家』

22687517_854118988098579_3994367047355506579_n

2017年11月13日(月)〜25日(土) ※日曜休廊
11:00〜18:30
羽黒洞木村東介 にて(
〒113-0034 文京区湯島4-6-11湯島ハイタウン2F TEL 03-3815-0431 / FAX 03-3816-3569)

佐熊桂一郎(平成18年没)と古茂田杏子は 「日本にしかない表現力」を持つ画家ではないかと考えています。 言葉にはできない哀愁や掴みどころのない心の動きを追い求め、 職人のようにコツコツと粛々として画面に描き出す。 この二人の作品が年を増すごとに愛おしく思われてなりません。 みなさま、是非ご高覧くださいませ。 木村品子(羽黒洞オーナー)


◉内藤瑶子個展「–もう何も考えたくない–『否考式』」

2017t-box4c1f-01

2017年10月16日(月)〜21日(土)
11:00〜19:30 ※最終日は16:00まで
ギャラリーT-BOXにて


更新を担当している筆者(内藤瑶子)の個展は、すでに終了しておりますが、更新上の都合により掲載させていただきます。田端さんの展示と同様、お知らせが遅くなってしまい大変残念です。

(記載のない場合、文責ないとう)

 

田端麻子個展、佐熊桂一郎・古茂田杏子二人展のお知らせ はコメントを受け付けていません。

カテゴリー: 人人会ほっとにゅ〜す, 人人会関連作家の活動紹介

久保俊寛、亀井三千代、馬籠伸郎、木村浩之、内藤瑶子、成田朱希、林晃久(マロン)、馬籠伸郎、美濃瓢吾による展示のお知らせ

人人会より、7月の後半〜8月前半にかけて行われる関連作家による展示のご紹介をさせていただきます。広島県広島市で開催される久保俊寛さんの個展、O美術館にて行われる『座2017』では亀井三千代さん、馬籠伸郎さんが参加、汐留のパークホテル東京では人人会の作家が多数参加した客室装飾のシリーズが一挙公開となるイベント『ホテルアートフェス』が開催予定となっております。


◉久保俊寛個展『私の中の面々 呉・広島・交友録・第3章』

2017年7月26日(水)~8月1日(火)
9:30〜17:30
ギャラリー並木:広島市中区袋町9-3並木ヒルズ

久保さんが扮するお馴染み(?)の謎キャラクター「カオッピー」。さらに今回の案内状には「ヒロピー登場 Hiroshima Peace」と記されていました。肖像画シリーズ「顔面浴」に平行するこの不思議な自演の意味するところとは!?


◉亀井三千代、馬籠伸郎ほか『座2017』

19702118_841183642702339_2134896886983186284_n

2017年7月22日(土)〜8月2日(水) ※7月27日(木)休館
10:00〜18:30 (入館は18:00まで、最終日15:30まで
O美術館 (JR線・りんかい線 大崎駅から1分、大崎ニューシティ2号館2階)にて

亀井さんと馬籠さんが参加する「座の会」は、人人会と同様に創作活動をする個人が集うことによる様々な効果を期待したグループ(パンフレットなどの資料より)。人人会の面々も大変お世話になっている美術ジャーナリスト・藤田一人さんが事務局を務められています。告知画像(↑上記画像)にも藤田さんによる力強いテキストが掲載されていました。初日にイベント多数。詳しくは座の会のサイトをご覧ください。


◉木村浩之、内藤瑶子、成田朱希、林晃久(マロン)、馬籠伸郎、美濃瓢吾ほか『ホテルアートフェス』

2017年8/5(土)および 8/6(日) 15:00-20:00
パークホテル東京にて

料金:1日券2,000円(税金込、アートカクテル1杯付き)
予約先URL:http://hotelartfes2017.peatix.com/
予約・お問い合わせ:03-6252-1111(代)サロン予約担当

素敵なカクテルや作品と共に、夏の夜を楽しんでみてはいかがでしょうか。
パークホテルのART COLORSには、これまでも沢山の人人会作家が関わっています。(以下敬称略)まず今回のフェスで公開される客室の、木村浩之、内藤瑶子、成田朱希、林晃久(マロン)、馬籠伸郎、美濃瓢吾による制作、さらに過去25Fフロアでの企画展示には猪瀬辰男、亀井三千代、古茂田杏子、西田弘英、今年から参加の箕輪千絵子も参加しています。雰囲気が素敵なサイトで、さまざまな作品がご覧頂けます!(http://www.parkhoteltokyo.com/artcolours/index.html


(文責 ないとう)

 

久保俊寛、亀井三千代、馬籠伸郎、木村浩之、内藤瑶子、成田朱希、林晃久(マロン)、馬籠伸郎、美濃瓢吾による展示のお知らせ はコメントを受け付けていません。

カテゴリー: 人人会ほっとにゅ〜す, 人人会関連作家の活動紹介