カテゴリー別アーカイブ: 人人展情報アーカイブ

久保俊寛による個展・古茂田杏子「新収蔵作品展」町田市立国際版画美術館のお知らせ

謹 賀 新 年

だいぶゆったりとしたタイミングのご挨拶になりました。本年も人人会をよろしくお願いいたします。

平成31年度「第43回人人展」は、3月25日(月)~31日(日)の会期を予定。今年も各出品者につき6mという個展のような大きなスペースで作品が展示されるほか、毎年恒例の特別陳列も企画しています。会場は東京都美術館1階第4展示室、会期中無休!鋭意準備中です。

今回は、人人会作家の久保俊寛さんと、古茂田杏子さんのお知らせをご紹介します。


◉ 久保俊寛巡回展 色エンピツで…「名作を旅する」

久保俊寛さんは個展を開催中!また、去年の11月に中国新聞の文化欄にてエッセイを連載されたとのこと、原稿が届きましたのであわせてご紹介します。

千葉:2018年12月24日(月)~2月2日(土) 10:30~18:00  日曜定休・最終日15時まで

  • 会場:ギャラリーオアシスにて( 264-0025 千葉県千葉市若葉区都賀3丁目248都賀プラザ2F
  • 電話: 043-309-8353

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  • 広島:2019年4月1日(月)~4月7日(土) 9:30~17:30  無休
  • 会場:ギャラリー並木にて( 730-0036 広島市中区袋町9-3 並木ヒルズ7F
  • 電話: 090-4140-5754

「新収蔵作品展 Present for you」町田市立国際版画美術館

古茂田杏子さんの作品が町田市立国際版画美術館に収蔵され、現在「新収蔵作品展」のコーナーに展示されています。古茂田さんのご両親(古茂田守介・美津子夫妻)の作品も同時に展示されているとのこと。

追記:古茂田さんの版画は、愛媛県美術館にも寄託されたそうです!詳細がわかり次第、またご紹介しようと思います。

上に掲載した画像は配布されたリーフレットから抜粋しています。古茂田杏子ツイッター @komoda_kyoko よりお借りしました。

2016年にアートギャラリー環で開催された「古茂田杏子展」、2018年の不忍画廊「描かれた少女は・・・誰? 古茂田守介生誕100年記念 守介|美津子|杏子 3人展」など、近年は杏子さんの歴代の画業を拝見する機会がありました。美術館の会場も、素敵な展示となっていることでしょう。


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米田昌功・内藤瑶子による個展、その他人人会作家のお知らせ

10月〜11月にかけて開催される人人会作家の展示情報をご紹介します。少々更新が遅れております。終了間近のものもありますが、アーカイブも兼ねて記載させていただきます。


◉「米田昌功展 -祈録- 」

  • 2018年9月22日(土)~30日(日)10:00~17:00  休館日は26
  • 会場:ギャラリー隠れ里にて(〒969-0022福島県喜多方市熊倉町雄国字隠里丁)
  • 日本画作品は、米田さんの作品にとって脊椎のような位置づけであり、「紆余曲折や試行錯誤にもぶれない私の芯が感じ取った祈りの記録」(個展DMより)。素敵な展示となることでしょう!

米田昌功さんが運営する「ばーと◎とやま」企画

米田さんが、長年お仲間と共に運営されてきたNPOを拠点として開所した「富山県障害者芸術活動支援センター ばーと◎とやま」によるアートイベントが開催されるそうです。個展とあわせてご紹介いたします。

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  • 2018年11月10日(土)~18日(日)
  • 会場:富山県民会館分館、薬種商の館・金岡邸にて(〒930-0992 富山県富山市新庄町1丁目5−24)
  • 10日(土)午後には画家・木下晋さんと米田さんによるトークショー「生の芸術 命の芸術」が催されるそうです。

詳しい情報は、ばーと◎とやまのサイト、またはアートNPO工房COCOPELLIサイトなどにアップされる情報をチェックいただければと思います。


◉内藤瑶子展

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  • 2018年10月15日(月)〜27日(土)
  • 11:00〜19:00土曜日は16:00まで 日曜休廊
  • DM作品〈夜の雨を見る〉、映像作品〈More than Life〉などの新作に加えて、一部旧作も織り交ぜつつ展示する予定です。油彩・顔彩によるペインティング、近年取り組んでいるモノタイプやコラグラフ、木版リトグラフといった版表現 など、多種多様な素材・メディアによって作品となった、謎の視覚探訪録を楽しんでいただけたら幸いです。初日はお酒を飲みつつ在廊予定です。(ないとう)
  • 会場:東京・八重洲 T-BOX 

土曜日の営業時間が短いことと、日曜日が休廊です。毎年間違えてしまう方がいらっしゃいますので、ご注意くださいませ。ご来場お待ちしております!


◉亀井三千代さんが講師を担当されている水彩画教室の展覧会

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  • 「第1回波露の会 -はろのかい- 亀井三千代水彩画教室作品展」
  • 2018年10月8日(月祝)~10月13日(土)
  • 会期中無休 11:00-18:30
  • ★最終日16:00まで
  • 会場:羽黒洞

いつも人人会の小品展を開催してくださっている羽黒洞が会場になっています。お近くに起こしの際はぜひのぞいてみてくださいませ。


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「第42回人人展」終了しました。

2018年3月25日(木)~31日(水)東京都美術館・1階第4展示室にて行われた「第42回人人展」ならびに特別陳列「顔」、盛況のうちに終了いたしました。
会場まで足を運んで頂いたお客様、ご協力いただいた中村正義の美術館をはじめ、ご出資いただいたギャラリー・画廊の方々、作品をお貸しいただきました羽黒洞、その他関係者の方々にあらためて感謝申し上げます!

目録: 第42回人人目録(pdf)


人人展ダイジェスト

今回の特別陳列は「顔」。人人会の中心的な創設者でもある日本画家・中村正義の著書『創造は醜なり』に収録された「絵はすべて自画像」というエッセイからインスピレーションを受け企画されました。会場となった入り口メインブースには、中村正義と佐熊桂一郎らによる物故作品、出品者有志を合わせた33名による作品42点が展示されました。

 

(「顔」の展示会場の様子)

 

また図録では、パステルなどを使用した中村正義作品をキービジュアルに使用し、スピンオフ企画として出品者の大野、内藤によるエッセーを掲載、初日にはギャラリートークも催されました。

 

(ギャラリートークの様子。顔各出品者の話を聞きながら、お客様と共に「顔」の展示会場を廻りました。左から内藤瑶子、大野俊治、自作を解説する渡辺つぶら)

 

従来、人人展では追悼展や回顧展など、主に個人の業績に焦点をあてた特別陳列が企画されてきました。今回の「顔」は、その流れの中では新しい試みであり、先代の文章を読みながら各作家が考え、呼応していこうという「人人だからこそ」の企画でもありました。

出品作品は具象・抽象問わず、また平面から立体まで、それぞれ独特の技法や素材が用いられており、自画像、お面をモチーフにしたもの、解剖スケッチ、張り子、時間の経過や記録性を取り入れたもの……などなど、作家による多様な解釈が散見され、各作家の独自性が「顔」というモチーフを通して感じられる展示となりました。

🔷

中村正義の文章にある「絵はすべて自画像(のよう)になるのではないか?」という「自画像」は、文字通りの自分を描いた「自画像」 とは意味合いが異なる上、本企画のモチーフ自体は「顔」。さまざまなキーワードが錯綜する挑戦的なテーマだったと思います。

2018年「人人の顔」を感じていただけたなら幸いです。

来てくださったお客様やご協力いただいた皆さまのご意見ご感想を励みに、そして出品者同士の議論も糧にしながら、これからもチャレンジを続けますので、どうぞご期待くださいませ。


 

通常展示は、2人の新しいメンバー(呼びかけ会員)を加えた合計34人の出品者が、各人5m前後の壁面スペースに展示を展開しました。特別陳列、追悼展示の作品を含めると137点(シリーズ作品は1点と数える)の作品が集い、今年も賑やかな展開となりました。

 


小品展「小さな人人展」

今年も湯島の画廊・羽黒洞ご協力の上、小品展「小さな人人展」が開催され、また昨年に引き続き「人人句会」が行われました。

(皆さま楽しむことに夢中で記録写真がなく、掲載できないのが残念!だれかお持ちの方いらっしゃいましたら、是非ご一報くださいませ。)

(文責:人人会WEBサイト担当・内藤瑶子)


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「第42回从展」雑誌掲載、古茂田杏子・宮﨑優・山崎美佐子「从の三人展」のお知らせ

今年の春は随分と気温が高く、もう半袖で出歩く人々がちらほら。もう酷暑が心配になってきます。

さて無事終了いたしました「第42回从展」、今年も『美術の窓 2018年5月号』の「公募展だより」コーナーに掲載していただいております。さらに銀座の画廊るたんにて、从作家3人による「从の三人展」が開催予定とのこと。ご紹介させていただきます。


◉『美術の窓 2018年5月号』p234

「第42回从展」の展評を掲載していただいております!

古茂田杏子、亀井三千代、郡司 宏、丹澤和美それぞれの作品写真、作品評が掲載されています。ぜひチェックしてみてくださいね。

美術の窓 2018年 5月号 [雑誌]
生活の友社 (2018-04-20)

◉古茂田杏子・宮崎優・山崎美佐子「从の三人展」

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会期:2018年5月14日(月)~5月19日(土)
時間:11:00~18:30(最終日17:00まで)
会場:画廊るたん(
104-0061 東京都中央区銀座6-13-7 新保ビル2F TEL/FAX (03)3541-0522 E-mail letemps.ginza@gmail.com )
http://www.gallerys.jp/town/tokyo/rutan/now.html

从会でも大ベテラン作家のお三方。迫力のある展示を期待しております!


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「第42回人人展」開催のお知らせ

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  • 今年の人人展は、例年と場所・会期が変更となっております。ご注意ください。また、月曜日も開場しております。
  • 会期:2018.325日(日)~31日(土)
  • 時間:9301730入場17:00
  • 会場:東京都美術館・1階 第4展示室(上野公園内)(地図はこちら
    会期中無休最終日は14:30入場、15:00まで
  • 入場料:一般500円・学生300円
  • 主催:人人会
  • 図録:500円にて販売予定

特別陳列「顔」

今回、中村正義の著書『創造は醜なり』P10-P11“絵はすべて自画像”というエッセイから着想を得て、特別陳列「顔」という企画が立てられました。中村正義、佐熊桂一郎の作品と参加メンバーの有志も加わり、入口メインブースに「顔」をテーマに作品を陳列、展開いたします。人人創立者の本を読み考察し、後を継ぐメンバーがそれに呼応する、それは人人展でしか実現できない「場」であり、また初めての試みでもあります。

是非ご来場くださいませ。

また、本陳列にともない、人人展図録では中村によるエッセイ本文を紹介するほか、スピンオフ企画として人人会作家による論考も2本収録予定です。人人会関連書籍やバックナンバーとともに会場受付横で販売いたします。あわせてお楽しみいただけたら幸いです。

図録企画の主な内容

◆大野俊治 “face, visage, aspect”

感覚機能が集中する<顔>…<眼>は視覚を司り、<鼻>は嗅覚を司る。<耳>は聴覚を司り、<口>は呼吸や飲食といった生命維持活動にとって最も重要なパーツであり、会話というコミュニケーションに欠かせない役割も併せ持つ。<顔>の筋肉や動作によってつくりだされる<表情>は、他人から見た印象を決定づける。この<表情>は、意図的につくりだすこともできるが、感情と密接に繋がっていることから、完全にはコントロールできない。言語以外のコミュニケーションの主要手段である<表情>には、人間の人格や思想さえも滲み出ることがある。


◆内藤瑶子「『絵はすべて自画像』なのか :私に溶けゆく誰かの「顔」の新たなる鋳造について」

「絵はすべて自画像」か?ーーあまりにも表現主義的、心のリアリズムともとれる中村の文章をときほぐしながら、その問いに内包される個性表現と芸術との関わり合いを考えます。人人会において大きなテーマとされてきた個々の独立した創作活動と自由。これらの理想を担保する「個性」を漠然と賛美するのではなく、その複雑なありように目を向けたいと思います。


 

  • 関連イベント:ギャラリートーク3月25日 14:00〜 大野・内藤ほか
  • 場所:特別陳列会場・第展示室にて開催予定
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「第42回人人展」図録 (2018)

(なお、関連書籍はサンプルのご紹介のみとなっております。ご了承くださいませ。)

出品作家

綺朔ちいこ、猪瀬辰男、宇里香菜、太田真理子、大野俊治、大野泰雄、
岡田よしたか、奥津幸浩、小野なな、亀井三千代、木村浩之、久保俊寛、
郡司宏、古茂田杏子、高橋美子、竹内幸子、田端麻子、丹澤和美、
冨樫憲太郎、鳥居洋治 、内藤瑶子、成田朱希、西川芳孝、馬籠伸郎、
美濃瓢吾、箕輪千絵子、宮﨑 優、山川真太郎、山﨑克巳、山崎美佐子、
吉田佑子、米田昌功、LUNE、渡辺つぶら

同時開催:「小さな人人展」

毎年恒例の小品展も開催予定です。ぜひ本展とあわせてご覧ください!

  • 会期:2018.3月25日(日)~31日(土)※会期中無休
  • 時間:11001830  最終日は1500まで 
  • 会場:羽黒洞〒113-0034 東京都文京区湯島4-6-11 湯島ハイタウン2F

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渡辺つぶら新刊、木村浩之個展、亀井三千代グループ企画のお知らせ

あけましておめでとうございます。本年も人人会を宜しくお願い申し上げます🎍

人人会より、関連作家による1月の活動のご紹介をさせていただきます!年明けから楽しみな展示がぞくぞくと。


◉一柳ナヲ(著)渡辺つぶら(イラスト)『Marieta

世界各地の神話や伝説をモチーフに制作活動をしている渡辺つぶらさん。今回、絵を担当した絵本「Marieta」が英語版のKindle本として出版されました。プレビューできますので、是非ごらんください。つぶらワールド全開です!

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アマゾンのurlはこちら♬→http://amzn.asia/753vK20


◉木村浩之個展

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201812()2018114()11:0018:00(最終日は16:00まで)上野広小路スペース 36にて
駅前の寄席、お江戸上野広小路亭1階。いつも催事場として使われていたスペースがリニューアルして、とても素敵なスペースになっていました。開廊企画だそう!いつも何かと通りかかる場所に、木村さんの絵が飾ってあって不思議な気分に。


◉亀井三千代ほか「日本画 五人展」201819()120() 11:0018:00

(出品者:手塚恒治、阿部清子、高崎昇平、桑原聖美、亀井三千代)

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あらかわ画廊 にて(〒104-0061東京都中央区銀座1-10-19銀座第一ビル3F03-3566-5213

東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅 出口1011番より徒歩1銀座線 京橋駅 出口2番より徒歩2分〒160-0015東京都新宿区大京町31-10

あらかわ画廊は、7月より上記に移転されたそうです。くれぐれもご注意くださいませ。じっと亀井さんの絵をのぞいて見ると、どんどん新たに展開しています。


(記載のない場合、文責ないとう)

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メディア掲載のお知らせ

3月に東京都美術館にて行われた「第41回人人展」の様子を取り上げていただきました!何かの折にご覧いただけたら幸いです。

尚、掲載して下さったメディアの方々には感謝申し上げます。今後とも人人会をよろしくお願いいたします。

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『第41回人人展』終了いたしました。

2017年3月2日(木)~8日(水)東京都美術館2階第4展示室にて行われた「第41回人人展」。今年も特別陳列、追悼展示を含めた会場にて、盛況のうちに終了いたしました。
ご来場いただきましたお客様方、ご出資いただいたギャラリーの方々、作品をお貸しいただきました諸機関・関係者の方々にあらためて感謝申し上げます!

目録:メモ帳、書類の無料アイコン素材 第41回人人目録(pdf)


人人展ダイジェスト

「第41回人人展」は、特別陳列、追悼展示、通常展示の三部構成となりました。

特別陳列は「尾藤敏彦 藤林叡三氏、ヨシダヨシエ氏へのオマージュ」と題され、現人人会会員の尾藤による作品に加え、藤林叡三作品は70年代から最晩年の96年までを網羅した7点の大型作品群さらに尾藤芳尚によるヨシダヨシエ氏へのオマージュ作品1点が陳列されました。

尾藤敏彦による24点もの作品陳列は、尾藤が本格的油彩を始めてから、テンペラ・油彩併用技法(80年代半ば〜)や蠟型鋳造技法(90年代〜)で表現してきた造形作品世界を展開。さらに建築家のル・コルビュジェにヒントを得た立方体を中心にした平面、立体世界を構成した空間が構築され、尾藤の造形活動全体への理解を促がす展示となりました。

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尾藤敏彦作品陳列の全景


追悼展示は2016年2月に84歳で亡くなった井上洋介の追悼展示は2点の作品。『立てるM氏』(1991年)『M町残影(右左)』(1989年)が展示され、同時開催の小品展にも4点の作品が展示されました。人人展における井上洋介の活動は、第2回~第25回(1976年~1999年)の出品、また第22回(1996年)には特別陳列「井上洋介」を行なっています。(1)

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井上洋介作品、左『立てるM氏』72.7×50cm (M20)油彩 1991、右『M町残影(右左)』90×140cm油彩 1989


通常展示は、3人の新しいメンバー(呼びかけ会員)を迎え、合計36人の出品者。例年どおり各人5m前後の大きなスペースにて展示を行いました。特別陳列、追悼展示の作品を含めると172点(シリーズ作品は1点と数える)の作品が集うダイナミックな会場となりました。


ドキュメンタリー映画上映会

初日の3月2日には、1974年人人会創立において中心的人物であった中村正義のドキュメンタリー映画『父をめぐる旅 異才の日本画家・中村正義の生涯』の上映会を行いました。

上映前に本作監督の近藤正典、人人会会員で中村正義の研究者でもある大野俊治を交えて挨拶をさせていただきました。

人人展、また上映会の会場ともなっている東京都美術館(以下都美術館)は、中村正義の活動を考える上で特別な意味がある場所でもあります。
60年代末から、都美術館は経年劣化や耐震上の問題があり、本格的な建て替えが検討されていました。その際に、大型の美術団体の既得権益や、画壇ヒエラルキーを前提にした行政機関の計画に反対する潮流の一つとして、中村正義による都美術館の解放運動があります。(2)新しい都美術館が開館直前となった1974年に、中村正義は都美術館での「第2回人人展」会場取得が問題となったことから、美術館の解放運動を組織しました。その後運動は都民レベルに拡大し、「東京展」実現のための市民会議へと発展しました。(3)

美術館の解放運動から約40年の時を経て、「人間・中村正義」に迫ったドキュメント作品を都美術館講堂で上映できたことは、感慨深い試みになったと思います。


小品展「小さな人人展」・レポート番外編

湯島の画廊・羽黒洞にて開催された「小さな人人展」の会場で行われた打ち上げの中で、初の試みとなる「人人句会」が行われました。搬入直後で緊張と疲れが交差した最中ではありましたが、ささやかな楽しい交流会となりました。(そのほかに「懇親会」や個別な飲み会も開催され、楽しいお酒の日々が続いたメンバーも多々。)


日本酒を差し入れてくださったMさんにこの場を借りて感謝申し上げます!

(文責 人人会内藤瑶子)


歴史的な事実や見解は、以下の文献を参考にさせていただいています。

(1)ただし「第25回人人展・四半世紀をふりかえる創立メンバー特別展」パンフレットによれば、第3回、第8回、第9回、第13回、第14回、第17回には不参加。

(2)(2016) 山村仁志「東京都美術館の特質と課題―様々な個人を生かすしなやかな容器(うつわ)」『東京都美術館紀要』 No.22 東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)p11

(3)(2011) 佐々木繁男「正義が目指した“日本派”「人人展」「東京展」」『ドキュメント 時代と刺し違えた画家 中村正義の生涯』中村正義の生涯出版委員会, p348

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「第41回人人展」開催のお知らせ

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  • 会期:2017.3月2日(木)~8日(水)
  • 時間:9301730 入場17:00
  • 会場:東京都美術館・2階 第4展示室(上野公園内)(地図はこちら
    ※6日(月)休館 最終日は14:30入場、15:00まで
  • 入場料:一般500円・学生300円
  • 主催:人人会
  • 図録:500円にて販売予定
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「第41回人人展」(2017)図録

特別陳列「尾藤敏彦 藤林叡三氏、ヨシダヨシエ氏へのオマージュ」

人人会会員の尾藤敏彦による特別陳列を行います。尾藤作品に加え、尾藤と関係が深い藤林叡三氏(1996年没)の作品、2016年1月に亡くなられた美術評論家のヨシダ・ヨシエさんへのオマージュ作品を展示いたします。

※諸事情により、出品内容が変更になる可能性があります。ご了承ください。

3月3日に行われる鼎談は、羽黒洞(画廊)オーナーの木村品子さんと、武蔵野美術大学教授の水上泰財さんをお招きいたします。

  • 関連イベント:鼎談3月3日 14:00〜 尾藤敏彦・木村品子・水上泰財
  • 場所:展示室にて開催予定

追悼展示:井上洋介

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井上洋介「M町残影」1988年 90×73(㎝)  油彩

井上洋介(いのうえようすけ): 

1931年、東京赤坂生まれ。武蔵野美術学校(現·武蔵野美術大学)卒業。
第11回文藝春秋漫画賞受賞、第4回東京イラストレーターズ·クラブ賞受賞、第37階小学館絵画賞、第25回講談社出版文化賞松本賞受賞、第6回日本松本大賞受賞、第3回JBBY賞受賞、他、賞多数。人人展出品第2回〜第25回(1976〜1999)まで出品、第22回特別陳列(1996)アートスペース繭(1990年 以後17回)、トムズボックス(1993年以後22回)スパンアートギャラリー(2010年以降3回)にて毎年個展を開催。アツコバルー『井上洋介 絵画作品展』(2016)、他、個展多数。2016年2月84歳で永眠。

◉開催予定の展示
2017年3月3日〜12日アートコンプレックスセンターにて『井上洋介没後一周年大誕生会』〜第2回トムズボックス社運をかける企画〜(※同時期に開催予定!
2017年4月24日〜5月2日アートスペース繭にて『井上洋介同窓会』
2017年8月24日〜11月5日ちひろ美術館『井上洋介展』

○出品作家

猪瀬辰男、大野俊治、大野泰雄、岡田よしたか、奥津幸浩、小野なな、

亀井三千代、木村浩之、久保俊寛、郡司宏、古茂田杏子、佐藤 仁、

高橋美子、竹内幸子、田端麻子、丹澤和美、冨樫憲太郎、鳥居洋治 、

内藤瑶子、長尾春枝、並木鏡吾、成田朱希、西川芳孝、林 晃久、

尾藤敏彦、平賀太朗、馬籠伸郎、美濃瓢吾、箕輪千絵子、宮﨑 優、

山川真太郎、山崎美佐子、吉田佑子、米田昌功、LUNE、渡辺つぶら

上映会:東京都美術館講堂にて

映画『父をめぐる旅 異才の日本画家・中村正義の生涯』

1974年人人会創立において中心的人物であった中村正義のドキュメンタリー映画『父をめぐる旅 異才の日本画家・中村正義の生涯』の上映会を行います!本作は画家・中村正義の軌跡を、娘である中村倫子が旅してゆく中で「人間・中村正義」に迫るドキュメントです。(公式サイトより抜粋)


上映前に本作監督の近藤正典さんをお迎えし、人人会会員で中村正義の研究者でもある大野俊治を交えて挨拶をさせていただく予定です。

  • 日時:32
  • 時間:開場14:15~、開演の挨拶(近藤正典+大野俊治)14:30~15:00、上映15:00〜16:40
  • 場所:東京都美術館講堂にて
  • 入場無料

 

近藤正典(こんどう まさのり):  

1957年大阪府生まれ
1980年横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)第5期卒業
テレビ番組やビデオ作品を中心にスポーツドキュメント、人間ドキュメント、報道ドキュメント等の演出・プロデュースを手がける。
2010年より㈱シネマネストJAPAN代表取締役に就く
2013年、劇場用ドキュメンタリー映画「父をめぐる旅」で監督デビュー。

 監督作品
劇場用ドキュメンタリー映画
「父をめぐる旅―異才の日本画家中村正義の生涯―」(2013公開)
DVD作品
「ダンスとであってー萩竜太郎10番勝負!―」(2016)

プロデュース作品
劇場用ドキュメンタリー映画「だんらん にっぽん」(2012公開)
劇映画「物置のピアノ」(2014公開)製作統括
ドキュメンタリー映画「日本の保健婦さんー前田黎生・95歳の旅路」(2015公開)
ドキュメンタリー映画「GIVENーいま、ここ、にある しあわせ」(2016公開)

○同時開催:「小さな人人展」

毎年恒例の小品展も開催予定です。ぜひ本展とあわせてご覧ください!

  • 会期:2017.3月2日(木)~8日(水)※6日(月)休廊
  • 時間:11:00〜18:30  ※最終日は〜15:00 
  • 会場:羽黒洞 〒113-0034 東京都文京区湯島4-6-11 湯島ハイタウン2F

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カテゴリー: 人人展情報アーカイブ, 会からのお知らせ

「第40回人人展」終了いたしました。

2016年3月2日(水)~8日(火)東京都美術館2階第4展示室にて行われた「第40回人人展」。昨年より沢山のお客さまにご覧いただき、盛況のうちに終了いたしました。
ご来場いただきましたお客様に感謝申し上げます!

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今年の特陳「連続する在野」のブース(左から山下菊二、斎藤真一、大島哲以、佐久間桂一郎)

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特陳のブースより(左から佐藤多持、平賀敬、星野眞吾)

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松三郎追悼展の様子

今回の展示では、現在活動する33人の作家(呼びかけ会員15人・会員18人)作品展示に加えて、創立メンバーや、今まで人人会に関った物故作家を展示した「第40回記念特別陳列『連続する在野』」、2014年に惜しまれつつ亡くなった松三郎の追悼展示(1999年から連続出品)などの企画展も催され、合計46名(寄せ書き作品を除く) 、158点もの作品が一堂に会しました。

また初日の3月2日午後2時から行われたギャラリートークでは、人人会会員・元豊橋市美術博物館学芸員の大野俊治さん、美術ジャーナリストの藤田一人さんをお迎えして、1974年設立当時の人人展の様子や時代背景などをお話しいただきました。トーク後半には、本展の出展者を交え「何故人人に参加しているのか?」をディスカッション。会の現在や未来について考える試みがなされました。

因習的なものに抗うように、そして新しい表現や人間の営みを強く希求しながら発足した「人人会」。今回の展示や様々な企画によって、それらから連続する私たちの活動に、おのおのが想いを巡らせることとなったのではないでしょうか。

そして何よりお客さまに、私たちの様々な創造活動を理解していただき、楽しんでいただけたなら幸いです。(文責内藤瑶子)

人人会ダイジェスト

同時開催で行われた小品展「小さな人人展」

湯島にある画廊、羽黒洞木村東介にて展示・販売しました。

メディア掲載(最近のもののみ)

関連書籍

  • 「画集 松三郎」

松三郎追悼展示に関連した、画集『画集 松三郎』が刊行されています。

2000年以降の松の作品、約50点のカラー図版を収録。編集・発行されている宮田徹也氏(日本近代美術思想史研究)による作品解説や論考「幻想絵画を超えて」、さらに池田龍雄氏(画家)、人人会会員の美濃瓢吾(画家)をはじめ、ご家族やご友人から寄せられた貴重なテキストが多数収録されています。ざまざまな角度からの証言・解釈によって、「松三郎」という一人の画家の姿が重層的に浮かび上がります。

お求めの方は、下記住所・メールアドレスまでお問い合わせください。

  • 2016年3月2日(限定500部)
  • 5000円
  • 編集・発行:宮田徹也
  • 〒 124ー0013 東京都葛飾区東立石 4ー55ー4 ビューハイツ602
  • nkbskmt(あっとまーく)kve.biglobe.ne.jp

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