カテゴリー別アーカイブ: 人人会ほっとにゅ〜す

山﨑克己個展、久保俊寛個展のお知らせ

人人会より、関連作家による12月の展示のご紹介をさせていただきます。

山﨑克己さんは第23回(1997年)人人展に出品してくださっていて、来年度(第43回)の人人展に久しぶりに出品してくださるとのこと。先駆けて個展のお知らせです。久保俊寛は、最近の肖像シリーズではなく、マッチ棒を使用したコラージュ、半立体作品の個展「虫むし展」を開催予定。このシリーズも人人にとっては馴染み深いもの。どのような空間になるのでしょうか。年末年始またいだ展示です。

前回ご紹介した佐藤美術館にて開催の亀井三千代、成田朱希、西川芳孝ほか「~現代作家70名が描く、つくる~吾輩の猫展」は、12月24日まで開催。引き続きご紹介です。


◉山﨑克己個展「紙刻繪展」

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2017121()125()会期中無休、入場無料
初日 15:0020:00 土日 13:0019:00 13:0020:00 13:0020:00
ブックギャラリーポポタムにて(〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-15-17 電話:03-5952-0114

 ギャラリーのブログによれば、「山﨑克己さんの独自技法で描かれた「紙刻繪」と絵本の原画を展示」とのこと。


◉久保俊寛個展「虫むし展」

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20171219()2018120()年末年始は1229日〜15日まで休廊とのこと。
9:3018:00(最終日は17:00まで)
ギャラリーオアシスにて(264-0025 千葉県千葉市若葉区都賀3丁目248電話:043-309-8353ギャラリーフェイスブックタウンページなどをご参考になさってください)

しかし、けっこうなハイペースで作家活動を行っている久保さん。最近山田歩さんに記事にしていただいた、あるくの从作家見聞記|No.7 久保俊寛「私の中の面々」(呉・広島・交遊録・第3章)も楽しい記事となっておりますので、ぜひご覧になってみてください。


◉亀井三千代、成田朱希、西川芳孝ほか「~現代作家70名が描く、つくる~吾輩の猫展」

まだ会期がありますので、前回に引き続きのお知らせです。

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10:0017:00
佐藤美術館にて(〒160-0015東京都新宿区大京町31-10

  • 入場料:一般:600学生:400*中学生以下無料
  • 協賛 三菱ケミカル株式会社
  • 協力 パトロンプロジェクト、オフィスif、日経プラザ&サービス

パトロンプロジェクトプレスリリースより)猫ブームの話題が絶えない昨今、実は猫好きのアーティストも少なくない。活躍中のアーティスト70名による猫の傑作に囲まれて、猫好きからアート好きになる人々も増えそうな内容。11月18日には、若手アーティストを応援するパトロンプロジェクトイベントにて、出展作家を講師に迎えての猫を描くワークショップなど一般の方々がアーティストやアートに親しむ会も実施する。


(記載のない場合、文責ないとう)

山﨑克己個展、久保俊寛個展のお知らせ はコメントを受け付けていません。

カテゴリー: 人人会ほっとにゅ〜す, 人人会関連作家の活動紹介

鳥居洋治個展、大野泰雄個展、亀井三千代、成田朱希、西川芳孝による展示のお知らせ

人人会より、関連作家による10月の後半〜11月前半の展示のご紹介をさせていただきます(Part.2)。前回もいくつかお知らせしたのですが、さらなる展示情報がございます。一覧にいたしますが(定休日などそれぞれ違いますので、ご注意ください)前回の田端麻子個展、佐熊桂一郎・古茂田杏子二人展のお知らせもあわせてチェックしていただければと思います。

  • 🆕 田端麻子個展「シーソー」2017年10月21日(土)~10月29日(日)・ギャラリー水の音
  • 🆕 鳥居洋治個展「顔景展」2017 2017年10月28日(土)~11月5日(日)・ギャラリーAO
  • 🆕 大野泰雄個展 2017年11月5日(日)〜25日(土)・ギャラリーパスワールド
  • 🆕 亀井三千代成田朱希西川芳孝ほか「~現代作家70名が描く、つくる~吾輩の猫展」2017年11月7日(火)〜12月24日(日) ・佐藤美術館
  • 🆕 佐熊桂一郎古茂田杏子二人展「抒情の画家」2017年11月13日(月)〜25日(土) ・羽黒洞

◉鳥居洋治 個展「顔景展」2017

2017年10月28日(土)~11月5日(日)
12:00〜18:00 ※2日は休廊・最終日は17:00まで
ギャラリーAO(神戸市中央区山本通5-1-8 相楽園北門前 電話:078-341-5399)

久保俊寛さんが「顔面浴」なら、鳥居さんは「顔景」。顔というモチーフに多くの画家がとりつかれるのは、やはりそこに深みがあるからなのでしょう。初日オープニングでは、マスクダンサー・ラショウさんによるパフォーマンスも予定されているようです。


◉大野泰雄個展

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2017年11月5日(日)〜25日(土)
11:00〜18:00 ※火曜日・水曜日休廊
ギャラリーパスワールドにて

第11回(1985年)から人人展に出品、第17回(1991年)から会員として活動されている大野さん。第34回展では俳句を作品に持ち込もうとした経緯があったとのこと。今回の展示では、30年来の盟友・美濃瓢吾(人人会)も写句で参加した句集『へにやり』も出版・公開。またそれにともなって初日2時より、句集の出版を記念した「インド古楽器による演奏と俳句朗読ライブ」も催されているそう。ファンにはたまらない展示となるでしょう。


◉亀井三千代、成田朱希、西川芳孝ほか「~現代作家70名が描く、つくる~吾輩の猫展」

2017年11月7日(火)〜12月24日(日) 
10:00〜17:00
佐藤美術館にて(〒160-0015東京都新宿区大京町31-10)

  • 入場料:一般:600円 学生:400円 *中学生以下無料
  • 協賛 三菱ケミカル株式会社
  • 協力 パトロンプロジェクト、オフィスif、日経プラザ&サービス

パトロンプロジェクトプレスリリースより)猫ブームの話題が絶えない昨今、実は猫好きのアーティストも少なくない。活躍中のアーティスト70名による猫の傑作に囲まれて、猫好きからアート好きになる人々も増えそうな内容。11月18日には、若手アーティストを応援するパトロンプロジェクトイベントにて、出展作家を講師に迎えての猫を描くワークショップなど一般の方々がアーティストやアートに親しむ会も実施する。


(記載のない場合、文責ないとう)

 

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カテゴリー: 人人会ほっとにゅ〜す, 人人会関連作家の活動紹介

田端麻子個展、佐熊桂一郎・古茂田杏子二人展のお知らせ

人人会より、関連作家による10月の後半〜11月前半の展示のご紹介をさせていただきます。田端麻子さんの個展『シーソー』は、現在開催中!〜10月29(日)まで、ご注意ください。羽黒洞では人人会創立メンバー佐熊桂一郎(平成18年没)と現会員である古茂田杏子による展示が開催予定。人人会にとってはこの上ない企画! 恐ろしいほど独特の世界に迫る展示となることでしょう。

特に最近、佐熊桂一郎の画業への取り組み方や生活ぶりへの関心がちらほら聞かれます。画風があまりブレず、毎日決まった時間に淡々と絵を描き続けたことでも知られています。


◉田端麻子個展『シーソー』

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2017年10月21日(土)~10月29日(日)
11:00〜18:00
〒1810001東京都三鷹市井の頭4-3-17 B1  TEL・FAX: 0422-26-7507

 ギャラリーのブログによれば、「武蔵野の森の中、静寂な空間」とあります。田端さんの世界にゆっくり浸れる空間となっていることでしょう。


◉佐熊桂一郎・古茂田杏子二人展『抒情の画家』

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2017年11月13日(月)〜25日(土) ※日曜休廊
11:00〜18:30
羽黒洞木村東介 にて(
〒113-0034 文京区湯島4-6-11湯島ハイタウン2F TEL 03-3815-0431 / FAX 03-3816-3569)

佐熊桂一郎(平成18年没)と古茂田杏子は 「日本にしかない表現力」を持つ画家ではないかと考えています。 言葉にはできない哀愁や掴みどころのない心の動きを追い求め、 職人のようにコツコツと粛々として画面に描き出す。 この二人の作品が年を増すごとに愛おしく思われてなりません。 みなさま、是非ご高覧くださいませ。 木村品子(羽黒洞オーナー)


◉内藤瑶子個展「–もう何も考えたくない–『否考式』」

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2017年10月16日(月)〜21日(土)
11:00〜19:30 ※最終日は16:00まで
ギャラリーT-BOXにて


更新を担当している筆者(内藤瑶子)の個展は、すでに終了しておりますが、更新上の都合により掲載させていただきます。田端さんの展示と同様、お知らせが遅くなってしまい大変残念です。

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あるくの从作家見聞記|No.7 久保俊寛「私の中の面々」(呉・広島・交遊録・第3章)

あるくの从作家見聞記<<前回の記事:あるくの从作家見聞記|No.6 グループ展:郡司宏、古茂田杏子、田端麻子

ライターの山田歩さんによる「あるくの从作家見聞記」4回目の更新です。今回は、7月中旬に広島市のギャラリー並木にて開催された久保俊寛さんの個展開催にあわせ「愚亀こと久保俊寛」を送っていただきました。人人展でも10年以上前から、久保さんの過剰な世界(もちろん良い意味で)を見せていただいていますが、74歳になられても制作意欲・スピード感が衰えているようには感じません。このエッセーでは神仙思想、それと深い関係にあるとされる浦島伝説をからめつつ、一人の画家の老いと鍛錬における境地が軽妙に、また独特の深みをもって描かれています。誰にでも訪れるゆえに気になる老後。ちょっぴり憧れるぞ久保さん。(文責 ないとう)

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◉久保俊寛「私の中の面々」(呉・広島・交遊録・第3章)
7月26日~8月1日(2017年) ギャラリー並木(広島市)

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愚亀こと久保俊寛

「昔々、ある処に愚亀と称する愚かな亀が棲んでいました。自らを愚かで、ノロマだと言触らしていましたが、本当はとても頭が良くて、何事も俊敏な賢い亀でした。周囲のものは仙人の生まれ変わりだろう」という昔話は残念ながらない。だけど浦島太郎が助けた亀に連れられ龍宮城へ行き、鯛やヒラメの舞い踊りの歓待を受け、玉手箱をお土産に貰い、砂浜で開けたら煙が出て浦島太郎は白髪のお爺さんになったという伝説はある。私は、煙が出た瞬間に久保俊寛に化身したと疑いもなく思っている。

久保俊寛と出会って、もう2年余りが経つ。いつ会っても同じ服装で仙人みたいに見える。渓流釣り師がよく着ているポケットがいっぱいあるジャケットから次々といろんなものを出してくる。御自慢はプロ野球広島カープの丸選手から頂いたカープのユニホーム姿と丸選手とのツーショット写真だ。白髪混じりの爺さんだと思うけど、気が若いし、見かけも若い。世の中に「器用貧乏」とか「贅沢貧乏」という言葉があるが、「贅沢貧乏」は森鷗外の娘、森茉莉さんとして、一方「器用貧乏」は世間中にいる。久保さんの場合は「達人貧乏」と言って良いのではないかと思っている。器用さを通り越して達人の域にいる。オブジェ、コラージュ、絵、書など何をやらせても上手い。時に上手さは嫌味になるが、久保さんの場合はちょっと違う。本人は、一心不乱なのである。無欲だと思う。

ある日、郵便受けに久保さんからの便りが届いていた。そこに「SG(生涯)60の会」の書状があった。「60歳以上の人、腹七分の食事、今を生きる人、老人意識を持たない人、常識を否定できる人、死を恐れない人」と書き記されていた。何なのだ、この人はと思った。実際には私より10歳ほど年上である。「山ちゃん(私のことをそう呼ぶ)、俺は60歳で歳を超えないことにした」、とのたまう。地区民生員もその対応に困惑したらしい。

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久保俊寛のアトリエ風景

千葉市で暮らしている彼の生活は規則正しい。夕方からの生活を紹介すると5時ぐらいに昼の絵描きの仕事が終わると、近所の馴染みの店に夕食を兼ねて飲みに行く。ポケットには秋葉原で購入したラジオを携帯して野球中継を聴く。居酒屋でテレビも見る。時々、広島カープの丸選手の千葉経大付属高校時代の松本監督と一緒に飲む。丸選手は千葉出身なのである。余談だが、私も大の広島カープファンで広島が勝つと電話する。但し、久保さんの場合は丸選手が活躍したかどうかだけである。この人は自分が熱中していることにしか興味がない。夜、部屋に戻ると午後9時頃に眠り、午前3時に起きて、画業に取りかかる。朝、9時頃まで仕事して朝食。その後、ぼんやりとして昼食。そして、また画業に取り組む。まあ昼間は人と会ったり、東京に出かけたりもする。他人と会うのが嫌な人ではない。会えばよく話す。今は、肖像画に集中していて、春先には500人の肖像画を描いたと言っていたが、最近の電話では900人描いたと得意げだった。アトリエには宮沢賢治や南方熊楠や藤田嗣治などの著名人や久保さんの友人の肖像画が飾られている。「山ちゃん、千人斬りだよ」と豪語する。私は、500人を超えた頃にもういい加減止めたらと忠言したが、聞き入ってくれなかった。それ以上に久保さんは加速し、またカオピーとかヒロピーとか訳のわからないことをやり出した。自分が描いた肖像画を紙袋にして着飾り 展覧会場を歩き回ったのだ。今年の8月の広島での個展の時に開催されていた広島平和記念デーでは広島市長にヒロピーの姿で会い、「広島平和特別大使」に任命してくれと嘆願した。弟子にはオブジェ「反核の玉」をプリントした紙袋を被せていた。しかし、丁重に断られたそうだが、私は、ここに久保さんを「広島特別平和天使」と任命したい。彼の平和に対する熱情は凄い。ちなみにピーとはピース(平和)のピーのことだそうだ。

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2017年久保俊寛の暑中見舞いより

久保さんは広島県呉市出身である。呉市は軍港だったところである。彼は戦中に生まれているので、戦後の日本の光景も眼にしている。4歳の時に広島の原爆と終戦を体験。人間の愚かさを身に沁みて理解していたことだろう。絵を志してから彼に根付いたものは他人が推し量れるものではない。彼の作品は広範囲に亘っている。ジーンズの糸くずで表現した作品「デニム両界曼荼羅」、マッチ棒で球体の「反核の玉」をオブジェ化した作品。コラージュ作品の「ヒロシマ残された二重像」は広島出身の画家・靉光(19071946)の「二重像」にオマージュを捧げて制作している。また山形県朝日村の湯殿山注連寺の天井画など一貫した彼の社会に対する心骨を注げる姿勢は変わらない。故郷、広島国泰寺高校の定時制に通っているときに出会った柿手春三(核シェルターの中のバンザイの作者)や、被爆画家の増田勉との出会いは、今日に至るまで彼の心の支えになり平和への思いは強い。久保俊寛は根無し草な生き方はしていない、ずっと根があり続けている。過去には「道化シリーズ」なる作品を発表しているが、道化であることは、己を客体化して観ることができないと貫かれない。久保俊寛は内観ができる画家である。

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久保俊寛による書

最近、電話で話をすると、「もう画家は止める、俺は書家になる」という。以前、私に一枚の書を送ってくれた。そこには「自分にとって人の顔を写すことは、死者と生者の谷間(はざま)を生きる無の行為そのものである。愚亀俊寛」とあった。私は久保さんに中国の詩人で書家の黄庭堅(10451105)の話をした。黄は江西省文寧の生まれで詩において江西派の祖と仰がれた人物。蘇軾の弟子である。黄庭堅の詩に対する真情は「点鉄成金」と「換骨奪胎」であった。「点鉄成金」は古人のありふれた言葉をとりあげて、そこに価値を見出すこと。「換骨奪胎」とは平凡な才、凡骨を脱して神仙にいたること。すなわち古人の詩文を基に創意工夫をして新しい作品を作ること。自然を直視することを説いていることを伝えた。そうすると「山ちゃん、それは俺のことだよと」と平然と言う。黄庭堅の書はゆるやかでのびのびとした余韻のあるものであり、舟の櫓を漕ぐようなものであったという。久保さんの書もゆらゆらと動いているような感じを受ける。

カオピーとかヒロピーとか言っている場合ではない。クボピーは今こそ、舟の櫓を漕ぎ荒れ狂う大海原に出て筆先で世の中を洗うべきではないかと思っている。

(山田歩)

 

次回もお楽しみに!

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展示・メディア掲載のお知らせ:亀井三千代、久保俊寛、成田朱希

人人会より、関連作家の展示・メディア掲載のご紹介をさせていただきます。東京九段耀画廊(ようがろう)にて開催「『耀の会』ー二人展ー」に亀井三千代さんが出品予定です。さらに、亀井さんはBSフジで放映中のテレビ番組「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」に出演。同番組には成田朱希さんも出演されていますので、あわせてご紹介します。また、久保俊寛さんが中国新聞の文化欄に掲載されています。


◉「『耀の会』ー二人展ー 亀井三千代・星晃」

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2017年9月2日(土)~12日(火)
12:00〜19:00 (最終日 〜17:00)※月曜休廊
東京九段耀画廊 https://www.yohgarou.com/

中堅作家にフォーカスした展覧会とのことで、「若手作家のプログラムは沢山あっても、中堅作家のプログラムはなかなかありません。お話しをいただいた時は嬉しかった!!」と亀井さんは仰っています。(ブログより。とても素敵なエッセイを随時更新されていますので、ぜひご覧くださいませ。)


◉亀井三千代、成田朱希「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」に出演

BSフジにて毎週火曜、21:55~22:00から放送中「ブレイク前夜~次世代の芸術家たち~」は、世界へと羽ばたく「ブレイク前」のアーティストの作品、制作風景、こだわりなどを紹介するTVプログラム。コンパクトで視聴しやすい5分間、丁寧に構成された作家紹介はかえって濃密に感じます。


◉久保俊寛が中国新聞の文化欄に掲載されています。

7月29日(土)中国新聞の文化欄「ひと・とき」にて、久保さんが掲載されています。

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7月29日(土)中国新聞の文化欄「ひと・とき」

紙面にて久保さんのプロフィールが紹介されていますが、次回の「あるくの从作家見聞記」では、より詳しい人となりを中心に更新予定です。良い意味で「やりすぎ」創作に過剰な久保さんの面白エピソードをご期待ください。

(文責 ないとう)

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あるくの从作家見聞記|No.6 グループ展:郡司宏、古茂田杏子、田端麻子

あるくの从作家見聞記<<前回の記事:あるくの从作家見聞記|No.3 小野なな展 、No.4 林晃久展、No.5 古茂田杏子・佐藤草太 二人展あるくの从作家見聞記|No.1 亀井三千代展「絵空言」、No.2 渡辺つぶら展

ライターの山田歩さんによる「あるくの从作家見聞記」も3回目の更新となりました。今回は、7月中旬にギャラリー枝香庵にて開催された「昭和の面影」展のレポートを中心とした「私の中の昭和の記憶」というエッセーを送っていただきました。山下菊二に代表されるように、過去の人人展出品作家にも社会における支配関係や、権力の権威化、保守化を鋭く切り取ろうとする表現活動がみられました。それがあってこその今日の表現であることは、もちろん言うまでもありません。しかし、頭の中だけの理想や理念とはまたちがう、体感や手触りとしての「昭和」という表現もあるのでしょう。72回目の終戦記念日に感じ入る投稿となりました。(文責 ないとう)

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◉郡司宏、古茂田杏子、田端麻子
第8回「うちわと風鈴展」(ギャラリーアビアント)・7月5日~14日、第20回銅版画の会「四角い空」展(青木画廊3Fルフト)・7月7日~13日、「昭和の面影」展(ギャラリー枝香庵)・7月11日~18日 (2017年)

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私の中の昭和の記憶

昭和64年(1989)1月7日、昭和天皇が亡くなった。昭和終焉の日である。その当時、私は長崎県諫早市に住んでいてローカル紙の新聞記者だった。長崎新聞の政治部キャップのF氏が3年前、諫早市に特化した新聞を創刊することになり、私は誘われて記者となった。タブロイド判16ページに二人で記事を書き、手作業でレイアウト、編集して制作していた。F氏が政治、社会面を私が文化、生活、スポーツ面などを担当した。諫早タイムズという新聞の名前から私は、小さな町を歩いていると、”タイムズさん“と親しみを籠められて町の人々から呼ばれていた。そんな折、昭和天皇が亡くなり、紙面の扱い方で私はF氏と口論になり、退社した。F氏は全ページ天皇特集でいくと言ったが、私は反対であった。そういう特集は大新聞や雑誌で行えばよいと思ったし、そもそも天皇制に疑問を持っていたからである。天皇制というものは神輿のようなものであると思っていた。その時代の人たちが担ぐままに担がれるものだったのではないか。「政治的作品」としか私は思っていなかった。

昭和20年(1945)8月15日に太平洋戦争は終わった。写真家の濱谷浩は天皇の肉声によるラジオから流れた玉音放送を聴くなり、部屋から外に出て、真天上の太陽に向かってシャッターを切った。新潟県高田市で暮らしていた時に撮影した名作(終戦の日の太陽)。日章旗が反転したような印象深い写真だ。「風がなく、草も木も動かずぐったり生気を失い、空には雲ひとつなく、ただ宙天に昭和20年8月15日の太陽がギラギラと輝いていた。」と回想記『潜像残像』に書いている。もうそれから72年が経つ。

私は昭和26年に生まれた。まだ日本がアメリカの占領下にあった時である。郡司宏さんはその翌年、昭和27年に東大病院で生まれている(東大卒より凄い!)。日本がアメリカから独立した年。しかし沖縄は占領下のままであった。古茂田杏子さんは、戦後に生まれただろうが、いつも若くて魅力的(サービスかな?)。田端麻子さんは、1996年(平成7年)に多摩美術大学を卒業しているから昭和の後半に生まれているのだろう。若い画家さんだ。この3人が「うちわと風鈴」展と「昭和の面影」展に出品していた。銅版画の会「四角い空」展は古茂田さんが主宰する銅版画教室の画家さんたちとの展覧会。この3つの展覧会に共通するのは“昭和の風情”である。いずれも郷愁や過去の記憶の懐かしさと痛みがある。「昭和の面影」展を企画した御子柴大三氏は「昭和の古き良き時代をそれぞれの画家さんたちに記憶を辿ってもらい自由に描いて欲しかった。私の昭和の面影は哀切と悼みかも知れない」と語る。若くして亡くなった画家、長谷川利行や松本竣介のことが眼に浮ぶのだろう。展覧会場となったギャラリー枝香庵は銀座3丁目、銀座ビルディング8Fにある。7Fまでエレベーターで上がり、8Fまで階段を上がる、途中に小部屋があり、作品が展示され、また階段を上がると小部屋の展示室がある。まるでエッシャーの絵にように水が上からも下からも流れている光景を思い出す。

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「昭和の面影」展(ギャラリー枝香庵)展示風景・7月11日~18日 (2017年)

ちなみに「昭和の面影」展では古茂田さんの作品は「Give me chocolate」と「星の流れに」。郡司宏さんは東京大空襲を描いた「1945年3月10日」と「鉄(クロガネ)」。田端麻子さんは「がまんをします」と「畳のある家」。それらには天皇とは関係のない庶民の哀感が漂っている。古茂田さんの「こんな女に誰がしたぁ~」の唄声が聞こえ、田端さんが「がまんしなさい」と堪えているような気がする(苦笑)。昭和21年1月1日に昭和天皇は「人間宣言」と呼ばれる詔勅を発した。それまで「御真影」だった天皇が国民の前に姿を現したのである。いまでも行われる天皇主宰の園遊会が戦後最初にあったのは昭和28年(1953)、その頃はまだテレビが国民に普及していなかったが、昭和34年(1959)に皇太子明仁(今上天皇)と美智子妃(現皇后)の結婚パレードが行われ、一気にテレビが普及した。テレビで放映される園遊会で昭和天皇はよく出席者たちに話しかけ、相手の答えを聞くと「あっ、そう」と答えていた。いつしか昭和天皇の代名詞は「あっ、そう」になっていた。評論家の松本健一は『昭和天皇伝説』の中で、アメリカのラスベガスでのディナーショーで日本人歌手・朱里エイコが「Ah,So!」という曲を歌っているのをラジオで聴いたと書いている。朱里エイコが英語で何かセリフを言うたびに聴衆が一緒に「Ah,So!」と合唱していたとのこと。私もどんな歌なのか聴いてみたくなった。皇室の大衆化はいまも続いている。

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田端麻子作品「昭和の面影」展(ギャラリー枝香庵)・7月11日~18日 (2017年)

今回、「昭和の面影」の出品作家たちのほとんどの画家は、戦後に生まれ、民主主義の時代の中で画家の道を歩んできた人たちばかりだろう。戦争の記憶は持っていないはずである。しかし、今の時代を生きながらも何かしらの戦争の記憶がそれぞれの人たちに受け継がれているに違いない。私はDNAの遺伝子により性格や体格など遺伝しているだけでなく記憶も遺伝していると考えている。私たちの父母や祖父祖母、さらには遠い祖先たちが見聞し、体験したものが、いまも連綿と遺伝子として私たちに記憶されていると思う。デジャヴィ(既視感)と呼ばれる現象はその事で説明できるのではないだろうか。今は平成の時代だが、多くの人たちの心の中に昭和の面影が記憶としてゆらゆらと蠢いている。いつの時代も遠くにはない、いつも私たちに寄り添い近くにあるのだ。

過去も現在も未来もぐるぐると渦を巻きながら記憶の輪をつくっている。(山田歩)

次回もお楽しみに!

あるくの从作家見聞記|No.6 グループ展:郡司宏、古茂田杏子、田端麻子 はコメントを受け付けていません。

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久保俊寛、亀井三千代、馬籠伸郎、木村浩之、内藤瑶子、成田朱希、林晃久(マロン)、馬籠伸郎、美濃瓢吾による展示のお知らせ

人人会より、7月の後半〜8月前半にかけて行われる関連作家による展示のご紹介をさせていただきます。広島県広島市で開催される久保俊寛さんの個展、O美術館にて行われる『座2017』では亀井三千代さん、馬籠伸郎さんが参加、汐留のパークホテル東京では人人会の作家が多数参加した客室装飾のシリーズが一挙公開となるイベント『ホテルアートフェス』が開催予定となっております。


◉久保俊寛個展『私の中の面々 呉・広島・交友録・第3章』

2017年7月26日(水)~8月1日(火)
9:30〜17:30
ギャラリー並木:広島市中区袋町9-3並木ヒルズ

久保さんが扮するお馴染み(?)の謎キャラクター「カオッピー」。さらに今回の案内状には「ヒロピー登場 Hiroshima Peace」と記されていました。肖像画シリーズ「顔面浴」に平行するこの不思議な自演の意味するところとは!?


◉亀井三千代、馬籠伸郎ほか『座2017』

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2017年7月22日(土)〜8月2日(水) ※7月27日(木)休館
10:00〜18:30 (入館は18:00まで、最終日15:30まで
O美術館 (JR線・りんかい線 大崎駅から1分、大崎ニューシティ2号館2階)にて

亀井さんと馬籠さんが参加する「座の会」は、人人会と同様に創作活動をする個人が集うことによる様々な効果を期待したグループ(パンフレットなどの資料より)。人人会の面々も大変お世話になっている美術ジャーナリスト・藤田一人さんが事務局を務められています。告知画像(↑上記画像)にも藤田さんによる力強いテキストが掲載されていました。初日にイベント多数。詳しくは座の会のサイトをご覧ください。


◉木村浩之、内藤瑶子、成田朱希、林晃久(マロン)、馬籠伸郎、美濃瓢吾ほか『ホテルアートフェス』

2017年8/5(土)および 8/6(日) 15:00-20:00
パークホテル東京にて

料金:1日券2,000円(税金込、アートカクテル1杯付き)
予約先URL:http://hotelartfes2017.peatix.com/
予約・お問い合わせ:03-6252-1111(代)サロン予約担当

素敵なカクテルや作品と共に、夏の夜を楽しんでみてはいかがでしょうか。
パークホテルのART COLORSには、これまでも沢山の人人会作家が関わっています。(以下敬称略)まず今回のフェスで公開される客室の、木村浩之、内藤瑶子、成田朱希、林晃久(マロン)、馬籠伸郎、美濃瓢吾による制作、さらに過去25Fフロアでの企画展示には猪瀬辰男、亀井三千代、古茂田杏子、西田弘英、今年から参加の箕輪千絵子も参加しています。雰囲気が素敵なサイトで、さまざまな作品がご覧頂けます!(http://www.parkhoteltokyo.com/artcolours/index.html


(文責 ないとう)

 

久保俊寛、亀井三千代、馬籠伸郎、木村浩之、内藤瑶子、成田朱希、林晃久(マロン)、馬籠伸郎、美濃瓢吾による展示のお知らせ はコメントを受け付けていません。

カテゴリー: 人人会ほっとにゅ〜す, 人人会関連作家の活動紹介