从(ひとひと)会~草創の頃~

从会について-資料館从(ひとひと)会~草創の頃~

1974年6月、「黒い太陽・七人の画家―第1回从展」が東京・日本橋三越の特設会場で開催された。豊橋ゆかりの中村正義や星野眞吾をはじめ、山下菊二・斎藤真一・大島哲以・佐熊桂一郎・田島征三の個性的な作品群が並び、存命であれば参加する予定であった三上誠の遺作も特別展示された。翌年1月には、丸木位里・丸木俊・山本政雄の3名を加え、「从展―黒い太陽・11人の絵師たち―」と進化した形で京都・高島屋に巡回されたが、1976年の第2回展からは、会場を東京都美術館に移してメンバーを変えながらも毎年展覧会を開催している (2011年と2012年は、東京都美術館改装のため中断)。

山下菊二のコラージュ作品《絵師从》(1975年)には、“体制の美術を拒む7人の絵師たち”の文字がおどり、第8回展(1982年)のパンフレットには<アピール>として

「人を縦でなく横に並べて从と称してきた。…権威にひれふし、時代の証人である事を放棄した人々を私たちは画家と呼ばない。…」

と記されている。  発足当初、創立会員が7人であったことから、黒澤明監督の映画「七人の侍」になぞらえたが、それぞれが一匹狼の個性豊かな画家たちの集団であった。

(大野俊治・人人会会員)